猫団DDオンライン

ド ラ ゴ ン ラ ン ス
竜槍戦争本編

第2章:城砦の赤竜

第4話「落日の故郷」


猫団PCたち  PC名(プレイヤー名)/種族(背景)アライメント、クラス・レベル。
ファイクハイト(TAO) ヒューマン(辺境育ち)混沌にして中立
・ローグ1/ウォーロック5/ソーサラー1
ペテルギウス(てまだ) ヒューマン(ソラムニアの騎士)秩序にして善
クレリック(規律)7
ベライオス(NOMU) ヒューマン(ソラムニア騎士)秩序にして善
パラディン(復讐)7
ラオ(ごしま) ヒューマン(上位魔法の塔の赤魔道士)真なる中立
ソーサラー7

主なNPCたち

ゴールドムーン 女神ミシャカルの巫女。東の平原ケ=シュ族長の娘。ザクツァロスの廃墟から「ミシャカルの円盤」を見つけ、本当の神々の教えを説く事に。
ティカ 猫団の行きつけの「憩いの我が家亭」のウェイトレス。必殺技はフライパン攻撃。
オティック  憩いの我が家亭のオーナーで、料理人。揚げじゃががウリ。
テロス 本名テロス・アイアンフェルド。ソレース村という田舎にしてはかなり腕のいい鍛冶屋。猫団もここの武器屋をよく利用していた。ドラゴン軍に対しかなり反抗的。
フィズバン 突然現れては消える、不思議な老人。何かを知っているようだが・・。
ギルザナス クオリネスティ王家の次男。エルフ長である父ソロスタランに命じられて、ドラゴン軍に対しゲリラ活動をしていた。
ローラナ クオリネスティ王家の末娘。天真爛漫で、思ったことをずばずばいう。ソレースの勇者らを大休憩できる部屋へ案内する。
ポルシオス クオリネスティの王家の長兄、第一皇子。傲慢で保守的なエルフの性格を代表しているような人物。
ソロスタラン  クオリネスティの王。「太陽の評議長」。ドラゴン軍の進軍に頭を悩ますエルフの指導者。
トード 「ヒューマスター(人間種ヒューマンのまとめ役)」という称号が与えられた、ホブゴブリンの軍団長。悪知恵が働き、あこぎな作戦を思いつくのが天才的。

★今までのお話
ザクツァロスで、見事黒竜オニクスを青水晶の杖のファイナルアタックでとどめをさした、猫団。だがソレースへ帰ろうとするが、登った山脈からソレースが燃えているのが見えてきた・・。

■平原の惨状


ブープーと別れた猫団は、ひとまず燃えている故郷ソレースの状況を確認するため、イーストウォールの山脈を超えて平原の村々を突っ切ることに。


途中、ゴールドムーンの故郷でもあるケ=シュの村にたどり着く。だが・・「村があった」が正しかった。そこにあったのは、煙と燃え尽きた家屋の廃墟だったのだ。村人は数多くの死体の他はほとんどいなかった・・。



さらにその先のケ=キリの村では、かろうじて荷馬車に下敷きになっている老人という、唯一の生存者がいたが、助けたにもかかわらず力尽きてしまう。


そこには、いつのまにかドラコニアンたちに囲まれていた!
この平原の村々も、ドラゴン軍に蹂躙されたのは明らかだった!


■占領下のソレース

ソレースにたどり着くと、予想通りドラゴン軍に占領されていた。木の上にあった家のいくつかは既に燃え尽きており、かろうじて一部だけ残っていた「憩いの我が家亭」では、驚くべきことにまだ開店していたのだった。


だが陰惨とした雰囲気は、以前の陽気な酒場のそれと違っていた。


ひとまず、ティカによって奥の席へ案内されるPCら。

だが、後から入ってきたのがあの、ヒューマスター・トードとドラコニアン達であった。
態度悪く、タダ酒さえ要求するこの人でなし達に、ついにティカがキれてフライパンでトードを攻撃してしまう!


たちまち憩いの我が家亭は乱闘騒ぎに!同じく酒場にいたエルフのギルザナスも味方として加勢してきた。


だがあわてて逃げたトードらが、なんとレッドドラゴン2頭と大勢のドラコニアンを引き連れて戻ってきた!
これにはさすがの猫団も降参するしかなかった・・!

■護送される英雄たち


猫団らだけでなく、反抗したギルザナスや、ティカ、鍛冶屋のテロスまで檻の馬車に入れられ、どこかへと護送されることになった。テロスは最後まで反抗したが、ドラコニアンに片腕を斬られる有様である。しかもその中には、いつのまにかあの老人フィズバンもいた。


護送馬車団は、ソレースから南へ進んでいた。ギルザナスが言うには、連中はパックス・タルカスという要塞へ向かっていると思わる。


だが数日後・・・クオリネスティのそばを通った護送団は、突然襲撃される!
その正体はギルザナスの兄ポルシオスに率いられた、クオネスティ・エルフの兵たちだ!



完全に不意を討たれ、ドラコニアンたちは阿鼻叫喚に。その隙に猫団らも檻から抜け出し、参戦する。

こうしてドラコニアンの護送団を壊滅させたエルフらは、捕虜たちをクオリネスティへ案内してくれた。


■クオリネスティの決断


猫団は、難民たちと共にエルフの郷の首都クオリネスティへ入る。そこは未だ平和に守られた最後の砦でもあるようだった。美しい森の中にいくつかの塔があり、それらを巨大な橋がつないでいる優雅な場所であった。


一行はエルフの玉座へ通される。そこで息子ポルシオスの報告を受け、エルフ王であり「太陽の評議長」でもあるソロスタランは、重大な決断をする。

「難民はここに置いては行けない。だがさらに南にあるトルバルディン・ドワーフ領を目指すなら、そこで避難場所くらいは見つかるだろう。今はここもドラゴン軍に包囲されつつある状況である」

ザクツァロスで黒竜を倒したということで、猫団も一目を置かれ、ソレースの英雄として称えられた。ギルザナスの妹ローラナに案内されて荘厳な別荘で休む事ができた。ついでに片腕を斬られたテロスも、ここエルフの鍛冶材料を集めて、自ら鉄の義手を作って装着できた。


大休憩をして全てを回復した猫団は、評議長らと会議によって、他に護送された人間の捕虜らを救うべく、パックスタルカスの砦へ向かうことになった。そこでギルザナスも同行することに。彼は近道であり、かつ敵に見つかりにくい道を知っていた。明日は、いよいよ砦へ向かうことになる、ソレースの英雄たちであった(つづく)


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