DD猫団:三周目

「ネンティア谷の猫団」


第一部「国境の城塞編」


第2話:銀行家の罠


★今までの話

ネンティア谷・・モンスターがひしめき、文明社会から少しばかり隔離された辺境の谷。そこにカオススカーと呼ばれるモンスターの危険地帯がある。そこから文明圏を守るべく、レストウェル城(通称、安息城)があった。

だがこの城の周辺無法の地に、最近組織めいた脅威「ティアマト教団(!)」が出てきているということから、ただ守備だけではなく、出向いて調査する調査兵団が必要になった。

そこで猫団が結成された。この猫団たちを集めたのは、この砦に住むクレリック、ベンウィックであった。


この太った気の良さそうなベンウィックが、最近怪しいと睨んだ男が、城内で銀行を商っている銀行家フェルデナント・ロンニックである。

わるーい銀行家ロンニック。

この男、実は前は盗賊で、いろいろな盗品を盗んでは売って財を成した。彼の部下であるドラゴンボーンたちを追い詰め、とあるアジトの洞窟で宝を奪い返した一行。だが引き返した安息砦の城内で、猫団は何者かの集団に襲われる。
襲撃を避けて捕まえたハーフリングの捕虜によって、こいつらもロンニックに雇われた一党だと知る。

ロンニックが本格的に猫団を標的にし始めたのであった・・。


●銀行炎上


襲撃直後、城塞内では人々が大騒ぎになっている。
何事かと猫団は探ると、一角から煙が・・

ロンニックの銀行が火事になっていた!

もしや証拠隠滅!?・・・ともかく、燃え盛る銀行に急行する猫団!



避難する一般人たちと逆らうように、銀行へ向かい到着する一行。

だが、それはただの火事ではなかった!
銀行の中に入った猫団たちは、瞬時にそれを知る。

中にいたのは火を生み続けている小さなファイアエレメンタルたちであった!?



燃え盛る銀行の奥には魔法陣があり、そこから何やら召喚してくるようであった。
そして、そこから新たに水のエレメンタルも出てくる・・


火エレメンタルは雑魚だったが、問題は炎そのものである。早くこいつらを倒さなければ、猫団も火事の犠牲になってしまう!
猫団は範囲パワーで炎を蹴散らしながら、水エレメンタルを挟撃で倒した。そして後続の者は消火作業に勤しむ。

戦闘が終わり、なんとか銀行は全焼は免れたが、もはや半壊であった。
猫団はロンニックの居場所を求め、この焼けた銀行をあら捜しする。


見つけたのは、一枚の地図。あからさまにアジトの場所だとわかる地図だったが、罠と解っていても、
手がかりはそこしかない!

そのアジトは、人里離れたカオススカーに近い場所にある、さびれた館の跡のようであった。


館そのものはのもはやかろうじて立っている壁だけがあったが、入口付近には打ち捨てられた井戸があった。

あたりにダンジョンがないかと調べると、壁にひっそりと隠れていたコボルドらが不意打ちで襲いかかろうとする!

井戸は偽の入り口だった!?


いつのまにか、囲まれている猫団!

やはり罠だった!w

だが幸い、このレベル(1)で救われたかもしれない。なぜなら、敵はコボルドで範囲魔法とか撃ってくる敵はいなかったのだから・・!

態勢を立て直した猫団は、コボルドらを各個撃破する!
こうなったら、是が非でもロンニックに仕返しせねばなるまい!


「やれるもんなら、やってみな」

やつのアジトを探して、居場所を見つけねば!(つづく

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