DD猫団リプレイ
魂を喰らう墓

第1話
「チャルトの地へ」


猫団メンバー

エイツ(TERA) ハーフオーク・クレリック(テンパス神)の辺境育ち
AC18 hp10
クラウド(sak) 人間パラディンの貴族
AC18 hp13
カンコー(mumu) ドラゴンボーンモンクの侍祭
AC12 hp9
ジャイアン(TAO) 人間バードの間者
AC17 hp10
デーボ(てまだ) 人間バーバリアンの辺境育ち
AC16 hp13
カーティス(nomu) 人間レンジャーの船乗り。
AC16 hp11
ラオシェンロン(ごしま) 人間ソーサラーの研究者
AC11 hp7


ティアマトの戦いよりはや一ヶ月。ドラゴンカルトの軍勢から平和を取り戻したフェイルーンだったが、新たな恐怖がいつの間にか席巻していた。

死・・冒険者が常に隣り合わせとなるこの恐怖もまた、蘇生という呪文で克服できていた。・・だがなんらかの力でそれを阻んでしまっていた・・。

「蘇生をした人間は衰弱死する。」
・・この新たな呪いともいえる現象が、フェイルーン全土に蔓延していたのである!


この忌まわしい呪いを解こうと、過去何人もの冒険者たち・・それこそ新人から高位のベテランまでが挑んだが、原因を特定できずにいた。

だが、ヴァルターズゲートに住むシンドラ・シルヴェインというこの魔法使いの元冒険者だけが、この呪いの源を突き止めたのだ。



シンドラ・シルヴェイン

それは、アーティファクト「ソウルモンガー(魂の収奪者)」の影響であった。これは、南の辺境の地チャルトにあるという。そして今、この呪いと解くべく、7人の次世代の猫団を名乗る冒険者たちが立ち上がる。

報酬は、彼女が生涯をかけて見つけたアンコモン以上のマジックアイテムを一人ずつ渡すという。
急がなければ、シンドラの命もまた、燃え尽きようとしていた!

この任務を引き受けた一行に、シンドラは地図を渡す。チャルトの白地図で、彼女が長年調べ上げた現在判明している分の地図であった。


■チャルトの地へ



ヴァルターズ・ゲートのシンドラ邸で、その呪いの恐ろしさを知った猫団たちは、その翌日、再度この家へ集まることになった。そしてシンドラの呪文で、彼女とともにここソードコースト地方から遠く離れたチャルトの唯一の漁港であるナイアンザルへテレポートするためである。


●ナイアンザルへ


恐竜が闊歩し、見慣れぬ南国の果物や植物が生い茂ったこの異国感漂うこの港町では、形式的にはヴァルターズゲートの領有と主張されているが、実際には7人の商人王たちが支配していた。


●ワカンガ・オターム商人王の屋敷



テレポートで13番の波止場に着いた一行は、そこでたくさんのガイドたちの売り込みの掲示板を見る。これからジャングルへ潜るには、、彼らの案内が必要になるだろう。

シンドラはその衰弱した身体を休ませるべく、友人の商人王の一人であるワカンガ・オターム邸(5番)に行くことになった。彼は一行を歓待し、そして金さえ払えば自身が専属で扱っている商品である「魔法の薬」等も売ってくれるという。また、知り合いに魔法の武器防具を扱う商人王もいるので、その紹介状も書いてもらった。



ワカンガ・オターム

さらにワカンガは、猫団を信用してある依頼をしてきた。
それは彼が以前手に入れたあるウィザードの手記で、15年も前のものであった。それによるとこのウィザードの相棒だったらしいヴォーンという名のシールドガーディアン(中型ゴーレムの一種)とその制御用アミュレットがこのジャングルのある地点に放置されているという。それを運んできてほしいという事だった。


●買い物と、スケルトン騒動



こうして、猫団はジャングルに挑むためこの港町で準備することになった。他の商人王たちのところで、雨水収集器虫よけ剤を手に入れた一行。ジャングルではこれが必須だと予感がしたのだった。また、他の装備はスーク(6番の市場。中東で見られる屋根付き市場。アーケードみたいなもの)で買い物をすることに。

市場で買い物を続ける一行の頭上で、突然警報の角笛が鳴り響く。どうやら隣の区の「マラーの喉頸(のどくび)」と呼ばれるあたりで、大騒動が起きているらしい。さっそく急行してみることに。

どうやらマラーの喉頸にあるタイモーラ寺院が、アンデッドに襲撃されているらしい。このあたりは町の入り口近いので、市民たちのアンデッド避難所になっていたのだ。



スーク市場が6番。24番がタイモーラ寺院



寺院から現れたのは、スケルトンたち!それらを率いていたのがグールだった!
対峙する猫団、初戦闘に。


なんとか撃退する一行だが、町中でも遠慮なくアンデッドが現れる自体に驚く猫団。ここは確かに危険な場所だ・・!


●最初の案内人

所持金がままならない猫団だったが、最初ということもありジャングルの案内人はぜひとも必要であった。
何人ものいる候補から検討した結果、どうやらアザカ・ストームファングという女性は、個人的な探索に付き合ってくれるなら、その間のガイドは無料でいいという事だった。まずはその仕事を行うべく、彼女を雇うことに。



アザカ・ストームファング

彼女の個人的な探索とは「火の指/ファイヤーフィンガー」と呼ばれる場所にいる邪悪なプテラフォークらを倒す事にあった。奴らは彼女の大事な木製の仮面を奪ったという。それを取り戻すために向かうのであった。


ファイヤーフィンガーはちょうどティリーキ川沿いにあるという。まずは川に沿って進む猫団。



今回の猫団の軌跡。南、南東、南、南東、南、南と川沿いに進んだ。


2日めのあたりで案内人のアザカが、珍しい植物を発見する。これはライアスといって、とくにこのは摂取すると一時hpを得るという。ただし二本以上食べるのは毒がまわって危険だという。何本かゲットした猫団であった。



だがその日の午後、さっそく巨大ハチらの攻撃を受ける猫団!


4日目、ジャングルの旅は案内人のアザカやレンジャーのカーティスのおかげで、道に迷うことなく食料確保も容易であった。川沿いを下っているのでまだ白地図部分には到達していないので、本番というにはまだまだであるが・・
そんな猫団は、このチャルトならではの光景を目にする。川の水を飲みに来たトリケラトプス・・さらには奥から巨大な地響きとともに、ブロントザウルスが現れたのだ!


気分はジュラシック・パークw

幸い恐竜らは草食であり、今はおとなしかったのか川の水を飲みに来たらしいので襲われることなく済んだ。その光景を目にしてただ圧倒してしまう猫団たち。

「こりゃ、肉食もいるよねぇ」
「お、おう」

・・嫌な予感しかしない猫団たちであった。


さらに5日目、川で水を得ようとした猫団は、当たり前だが肉食魚のクイッパーらに噛まれる!


そんなこんなで猫団は7日目の朝を迎えた。ふいに案内人のアザカが問う。

「そういえば皆さん、冒険許可証はお持ちですか?稀とはいえ、ヴァルターズゲートの燃える拳団(フレイミングフィスト)の連中に会うと厄介ですので。」



「え・・許可証?聞いてないよー!?」
「アザカさんは持ってるなら・・」
「私は商人王の元で公式案内人として登録してありますから・もしないのでしたら、ベルアリアン砦で許可証を発行してもらう他ありません・・・」
「げえ、どうしよう。砦ってナイアンザルの北じゃん。まったく逆方向だしぃ!」
「今更引き返せないなぁ。彼らに会わない事を祈ろう。」
「お、おう」

・・前途多難な一行であった(つづく)

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