DD猫団リプレイ
ヴァルダーズゲート
地獄のアヴェルヌス
第1話 「ヴァルダーズゲート封鎖」
猫団メンバー(1→3LV。数値は2LV時のもの。)
マーリア(TERA) | ヒルドワーフ・ソーサラー2 船乗り AC12 hp16 受動知覚11 |
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アタゴ(nomu) | 人間・クレリック(平和)2 船乗り AC17 hp15 受動知覚15 |
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イノスケ(sak) | 人間・バーバリアン2 辺境育ち傭兵 AC16 hp23 受動知覚11 |
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ワシティ(mumu) | ティーフィリング ウィザード2 辺境育ち AC15 hp8 受動知覚11 |
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イシドロ(TAO) | 人間 ファイター2 浮浪児 AC16(18) hp18 受動知覚14 |
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アバン(てまだ) | エラドリン ローグ2 芸人 AC15 hp15 受動知覚14 |
■序 エルタレル喪失
新たに始まる冒険。その舞台は、大都市ウォーターディープより南にある、ヴァルダーズゲート。
そこがまずは舞台となる。
エルタレル。光っているのが友垣。その光は夜でも明るい。
最初の事件は、東の隣の街エルタレルで起きていた。その街は悪党や悪名高い領主や支配層で有名なヴァルダーズゲートと違い、パラディンを長とした「ヘルライダー」という騎士団率いる正義の国エルターガルドの首都であった。しかもその上には「友垣」と呼ばれる人工太陽が輝き、長年アンデッドの脅威をこの光が退けていたのある。
・・・そのエルタレルが突然地上から跡形もなく消え失せたのであった!
エルタレル
「喪失後」のエルタレル。
謎の一瞬の大災害の後、エルタレルはもはや友垣さえもなく、地面はえぐられたようになっていた。そして川からの水があふれ、今ではちょっとした湖となってしまっていた。文字通りどこかへ「消え失せた」のである。その混乱はここソードコースト沿岸全域に広がった。エルタレルの難民はこぞって周辺に避難したのであった。隣のヴァルダーズゲートでも難民が押し寄せ、あわてて門を閉める有様であった。
■ヴァルダーズゲートにて
PCらはその隣のヴァルダーズゲートで、とある貴族から権力を得るために協力をしたが、失敗した。そのため、脱出しようとしたが、折も折、エルタレルの災厄のせいで、ヴァルダーズゲートそのものが内外から封鎖されてしまったのであった・・。
そんな境遇を隠しつつも、、PCらはヴァルダーズゲートを守る傭兵団「燃える拳団」の危急の徴募を受けた。もはや難民が押し寄せ、治安悪化も免れず人手不足となっていたために、ゾッジ隊長に雇われたのだ。
かくして、新たな猫団が誕生した。
燃える拳団 ゾッジ隊長
隊長が言うには、ここヴァルダーズゲートでは、今や領主たるアルダー・レイヴンガード大公も、たまたまエルタレルへ訪問中行方不明であり、その混乱を狙ってか、「ベイン」「ベハル」「マークール」の三柱邪神を崇める「死せる三者」と呼ばれる信徒が暴れまわっているらしい。
手が回らない隊長に代わり、猫団はこの信徒らを見つけて討伐する命令を受けた。
彼らの居場所を探るためには、情報通のタリナという女盗賊に会えという。
彼女はいつも「エルフの歌」亭にたむろしているらしい
・・。
●エルフの歌亭。
この酒場は、文字通りエルフ女の幽霊の歌声が、通りからでも聞こえてくるのだ。
今も、その悲し気な歌声にはなにやら意味ありげなエルタレルの事が歌われていた。
歌わましエル夕レルをば
歌わまし水と木と丘
赤土の崖に曰は明け
緑なす野辺は静けし。
この都よろこび永く
住む人は強く勇まし
人みなの讚うる都
屈したることなき都
歌わましエル夕レルをば
仇敵城に迫りて
蹄ある地獄の悪魔
豊かなる通ふみあらす。
地獄へと騎りこむ者ら
鋭く迅きつるぎ握りて
数しれぬ悪魔の群に
突き入りて追い散らしたり。
歌わましエル夕レルをば
“友垣”の光のもとに
夜さればねむりは安く
やがて曰はさしそむるなり。
死をもちてはじめて終る
誓いこそわれらにはあり
歌わましエルタレルをば
われ生きて世にあるかぎり。
さて、当のタリナは、酒場の奥でダイスゲームに興じていた。もちろんイカサマしてではあるが・・。
タリナ。謎多き女。これも恐らく偽名だろう。
そんな彼女に「死せる三者」の居場所を聞き出そうとするが、その前に自分を狙う邪魔者らを片づけてほしいと取引をもちかけてくる。どうやら追手というのは海賊らで、そいつらの船から大量の宝を盗んで逃亡したようなのだ。
やがて酒場に、腕っぷしの強そうな男たちが押し入ってくる。・・・明らかにその海賊たちであった。当然、初の戦闘にw
だが、猫団は1レベルほやほや・・。しかも酒場で逃げ遅れた一般客も混ざっており、彼らのおかげでスリープ呪文が邪魔で撃てないという罠に! 慣れぬ接近戦で前線要員のアバン先生等がさっそく犠牲に・・
満身創痍ながらもなんとか海賊どもを全滅させた猫団。タリナからは約束通り、「死せる三者」らはこの街にある公衆浴場の隠し扉の先にあるという。
人騒がせな女だったが、なんとか情報を得たのであった。
●公衆浴場
ここは普段は金がある市民のための広い浴場施設だった。
中庭から、怪しみつつ侵入する一行。
浴場の中では、三人の護衛女たちが襲いかかる。
●ダンジョンへ!
女たちを倒し、浴場を調べると、タリナの言っていた通り、隠し扉を発見した。
中は下り階段が・・この狭い通路を一列で進む。
最初の部屋は、いきなりひざ下60㎝くらいまで、水浸しの部屋・・。
その先は十字路で、さらに南の先には石の棺が・・。
そこには屈強な鎧を着込んだ男女が。
十字路東へ。またもや水に浸かった広間が・・。しかもここにもカルト信徒らが!しかもこいつらは、刺突属性弱点を与えてダガーに大ダメージを与えるという、凶悪なスキル持ちであった。
よりによって水のある戦場は動きにくく苦戦であった。
その奥では、ネズミの群れと、それを操るあやしげな魂使いが!スウォーム(群れ)の戦いにくいのなんのw なにせふつうに殴れないのだから・・。
かなり奥まで来た。信徒らが使用している小部屋群を抜けた広間にも、敵が!
狭い戦場!出ては引っ込む、別名「チョロQ」作戦で行くしかない!
しかし!相手の一人は「魂使い」という、なんとファイアボールも使う魔法使いがいたのだ!
ファイアボールくらった後の様子・・だがなんとか根性で倒す猫団!
まだ2レベルの出来事であるw
もはやどこも行き止りと思いきや、そこはやはり最深部へ通じるシークレットドアがあったのだ。
その先の水浸した広間で、二人の男が戦っていた。
一人は猫団の姿を見ると退却する。逃げたほうが有利だったようで、もう一人の男は負傷したのか膝をつく。
負傷した男の名は、モートロック・ヴァンサンパー。顔半分が焼けただれた、大男であった。さっき敵対していたのは「死せる三者」のリーダーの一人で、ヴァーズというベハルの髑髏王だという。
モートロックは猫団に敵対していないと見るや、この裏で起きていた事を話し出す。
彼の母親はサランサ・ヴァンサンパー公という、ヴァルダーズゲートの四公の1人であった。しかも次期領主としても期待の高い貴族だったのだ。
彼女はエルタレルに赴いたまま行方不明になったアルダーレイヴンガード大公がいない隙に、主のいなくなった「燃える拳団」を追い落とすため、「死せる三者」の信者たちを裏から金で動かし、街を混乱させたのであった。
「おふくろは、そのために俺たち子供らを駆使した。一番の長男で体の弱いサーストウィルはインプを使って町中を監視しているという。次男のアムリクは死せる三者教団員に金を渡しているという。しかもその大金とは、どこからかよからぬものかららしい。」
「三男の俺は、さすがにこんなやり方にうんざりしていたところだ。おふくろのやり方は間違ってるッ!街を地獄に追い落としかねない勢いだ。これじゃあ支配しても意味はねぇ!」
そして新たな情報として、次男のアムリクが「薄あかり丸」という船宿で、今も金貸し業をしているという。
さらに猫団は、ここで奇妙な宝を見つける。モートロックによると、さっき言った次男のアムリクが教団員に渡していたよからぬ大金の財源らしいが・・。
「・・・5つの色の違う竜の角を象った王冠」
なぜか、王冠がひじょーに気になる猫団であった・・。
そしていよいよ、最深部で、先程
逃げたヴァーズと対峙!
さすがにラスボス強い。前線が次々倒れていく!
何度もhp0では立ち上がるイノスケ
アバン先生までも・・!
ヴァーズを倒し、傷だらけで地上の浴場で待っていたのが、なんとあのドラゴンカルトたち!!
ラスボス戦後でまだ戦わせる糞マスターへの恨み節w
★こうして、なんとかカルト団を倒した猫団。さすが地獄と呼ぶシナリオだけはあるのだった!(つづく)
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