DD猫団リプレイ
ウィッチライトの彼方へ
第5話最終回「静止した心願宮」
猫団メンバー(8LV→10LV)下記データは8LV
クロ(TERA) | 幻夢境の猫(地球猫) 地モンク8 フェイワイルドの迷子 AC17 hp50 受動知覚17 |
なくしたもの 身長。全長7.5cm減り、成人猫なのだがどうみても子猫である。 |
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ロクゴロウ(TAO) | ハーフエルフ ドルイド8 異邦人 AC16 hp57 受動知覚17 |
なくしたもの 秘密を守る能力。隠すことができずすぐにしゃべってしまう。 |
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モリフキン(nomu) | ノーム ローグ8 賢者 AC16 hp51 受動知覚18 |
なくしたもの 笑みを浮かべる能力。彼は決して笑わない・・。 |
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ラオ・マオマオ(ごしま) | 人間 ウィザード8 異邦人 AC12 hp42 受動知覚12 |
なくしたもの 大切なフィギュア。転売はされてなさそうだ。 |
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カイキ(てまだ) | 人間 バード6/クレリック2 ウィッチライトの裏方 AC13 hp43 受動知覚15 |
なくしたもの ファッションセンス。斬新すぎた・・。 |
■心願宮へ
大鶴たちの背に乗って、いよいよ魔女ザビルナが居る心願宮へ。数々の問題を片づけた猫団の目的はただ一つ。この三つに分かれたプリズミーアの領域を元に戻すためだ。
さて猫団が城に近づく前に、歓迎されざる者が別方向かrから羽ばたいて、城のほうへ向かって行った・・・。
あのジャバウォックだ!
「彼方(かなた)」でも出会ったあの空の魔王ジャバウォックが、なんとこれから向かう城に降り立った・・。
ともかく中庭に降り立った猫団。この城は時間停止しているせいか、鳥のさえずりや木々の揺さぶりされ聞こえない。
正門には謎の文章が彫られていた。
獅子と牡鹿のいずれか戴冠すべし
冠の重みに耐えるのはどちらだろうか?
そして入り口の傍のテントからはにぎやかな音楽と会話が聞こえてきた。
テントの中は魔女ザビルナの会見を待つ客人でいっぱいだった。なんと彼らは時が止まってから後、何か月もここで寝泊まりして、スコーンにクリームがジャムかどれを塗るかの議論などして、この状況を楽しんでいるフシすらあった。
猫団は待つ事もなく、城の庭の探索に出ることに。
だが、森は全てが静止しているわけではなかった。薔薇園のあたりでは、エターキャップの襲撃を食らう。
こいつらはこの不安定な世界によって、別の場所からどこからか迷い込んできた連中なのだろう。
●妬みのライオン
まずは西の塔に入る。
塔の中も緑だらけだった。そしてそこには鉄製の魔法で動くライオン像が。
ライオンは猫団が近づくと、目を光らせながらしゃべりだす!
「余は妬みのライオン。頭が高い~!」
聞けば、この「妬みのライオン」とどこかにいる似たような鉄製の像「怒る鹿」の2体は、この心願宮を守護する像として設置されたものだという。それだけでなく、あちこちにある心願宮の扉は、獅子と鹿、二つのいずれかの鍵が必要だという。その鍵を開けるには、これらの獅子か鹿の像に、決められた冠をかぶせることで扉が開くというのだ。
これは獅子のドア。それぞれに冠をかぶせないと開かない仕組み。
●池の冠
真ん中の池では、あやうく妖精に引っ張られて沈められそうになるが、池の底から棘だらけの冠を拾う。
これが鍵に必要な冠のようだった。そして池の妖精はなにやらあやしげな歌を歌い始める。
一瞬(いっしゅん)の始まり
晦日(みそか)の終わり
累代(るいだい)の始まり
春分(しゅんぶん)の始まり
立夏(りっか)の終わり
謎解き・・猫団の一番苦手なものであったw
・・とりあえず歌はさておいて、次の東の塔へ向かう。
以前でも活躍した「ウィングドブーツ」を使って、城壁の上に飛んで楽々と城内の東塔へ。
●怒る鹿
やはりそこにいたのは、鉄の鹿の像。
これらの像に冠をかぶせる必要があるのだが、間違った順番や組み合わせだと酷い目に逢うらしい。
この手元にある棘の冠を、ライオンか鹿のどちらにかぶせるべきか・・・。
すると、クロ(TERA)がさっきの歌でひらめく。これは、次のような読み方で解けるようだっ
一瞬(いっしゅん)の始まり
晦日(みそか)の終わり
累代(るいだい)の始まり
春分(しゅんぶん)の始まり
立夏(りっか)の終わり
始まりと終わりとは、それぞれの行の始めと終わりを一字ずつ読んでみると、見事文章が・・。
「怒る鹿」・・・つまり、鹿から冠をかぶせろという事だろう。
実際かぶせてみると、城内の「鹿」の扉が全て開いたことになった。
鹿の扉が解放されたので、さっそく城内へ。奥の更衣室までやってきた。
更衣室の北は当然ながら風呂場だった。だがそこの外壁が壊れて外がむき出しで、さらにその反対の一角が壊れて突き破られている・・。
そう、あのジャバウォッグが突進して壊して行った跡だろう。
つまりヤツはこの先を進んでいったのだ。
一行はジャバウォッグの跡を避けて、中心部へ。ここはまるで次元の狭間のようで地面が見えず、つり橋のように配置された階段があり、自然と2Fへ行くようになっていた。
2Fの小さな円形の部屋で終わっていた。そこにあったのは、緑色の手提げ金庫。
中は緑のクリスタル・・それはどうやらザビルナの臆病な心が宿っていた。
後で分かることだが、どうやらこの2Fの中心部にあるいくつかの円形の部屋は、それぞれザビルナの分割された感情の心の塊が結晶化してクリスタルで保存された場所のようだった。
●王宮の間にて
さらに2Fその先の鹿の部屋で、奇妙なものを見つける。
それは、三つの瓶があり、中にそれぞれ年齢の違う女性の顔が映る!
これはどうやら、ザビルナのそれぞれの年齢の顔のようだった。
そしてその先は主人の寝室の間であった。そこは物知りの猫クロが、かたわらにあるチェス盤を見て興奮する。
「これはモルデンカイネンと対戦して、もらったという伝説のチェス盤だ!」
しかし、貴重な品はあるものの、手がかりはあまり得られなかった。
仕方なく猫団は、ジャバウォッグの跡を避けて、いったん外に出て東の城壁から今度は東側を攻略することに。
最初の寝室で、巧妙に隠れていた「動いている」人物を発見する。彼はザビルナの執事シニングス。
どうやら異変の後ずっと隠れていたようで、猫団が敵じゃないと知ると、居座っているジャバウォッグには、この北にいる巨大フクロウ「ブラッディピーク」を向かわせればよいという、有効な情報をくれた。
シニングスのいう通り、北の部屋の中から巨大フクロウを解放する猫団。
するとフクロウは、ジャバウォッグを遊び攻撃しだした。身体はフクロウのほうがよっぽどでかかったのだ!
ジャバウォッグを追い払う巨大フクロウ。上には上がいましたw
こうして邪魔な飛竜がいなくなったので、フクロウのいた場所から、ようやく中央部へ。
そこにいたのが静止したままのザビルナ!もう一人は正義団のクレリックらしい。
これで、本名をいえば全てが解決する。
このダンスホールの間には、あの有名な「ターシャの大釜」や有名なチェスセットもあった。
カイキ(てまだ)「ナターシャだ!」
なぜかカイキが謎な言葉を口走るが、優しく無視することにw
・・ともかく、ザビルナの本名が必要だ。それはイヴィイルブでもターシャでもない。
数々多くの名前を持つ人物の本名を探さねばならないのだ。
どっかの誰かみたいにw
さんざん探索の末、結局隔離された城の中心部へジャンプした猫団。
その上階に、答えはあった!
その最後の虹色の光が浮遊する円形部屋には、それぞれ光に何か象徴的な物体や生物が順に浮かんでくる。
それはなんとウィッチライトサーカスの地図の外枠にもずっと示されていたw
いずれが指し示す順番でこれらの頭文字をとると・・「NATASHA」となるのであった。
●呪いが解けて
中央に戻った猫団は、ついに魔女ザビルナをユニコーンの角で静止した時から解放する。
すると、全てが動き出した!
城は時間を取り戻し、ザビルナは今まで眠っていた間に起きた出来事を、次々リセットしはじめたのだ。
悪さをしていた三人の砂時計の魔女団。一人は前回猫団によって倒されたが、残りの二人は時が動き出すと、ザビルナの罰を恐れてそそくさと別次元へ逃げ出した。
三つに分かれていた世界が一つになったことで、プリズミーアも元の領域に戻った。
「遠方」で味方になってくれた月と太陽のエルフの姉妹も無事ウィッチライトサーカス団でまた仕事をしだし、サーカス団で生き別れていたディスプレイサービーストの親子も再会を果たした。
「彼方」で追われていたウィル率いる「すたこら団」も、無事解放されたようだ。
ついに復活したザビルナことイグウィルブことターシャことナターシャ。
最後に、この呪いを解放して東奔西走してくれた猫団に、数々のお礼をすることにした。
まず、元のレルム世界へ戻ってウォーロックのマドリックに報告する猫団。ザビルナが復活したことで、彼も大満足したようだった。
そしてその後にザビルナは、最大の魔法を猫団全員に唱えることに。
それは・・・・8年前の世界であった。猫団は「なくしたもの」を今度はなくさず、なんとウィッチライトサーカスの門の目の前にいたのだ!
全ては、ふりだしに戻る!(「ウィッチライトの彼方へ」おしまい)
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