DD猫団リプレイ
ドラゴンランス:緑盾団の軌跡

第1話「老騎士の盾」


PCメンバー(1LV~3LV:データは3LV)。

シエロ・パラツォピオベ
(TERA)
ヒューマン:ソラムニアの従士

ローグ1
モンク1
ウォーロック・へクスブレード1
AC16 HP21 受動知覚15
プリンス
(てまだ)
ヒューマン(上位魔法の塔の魔導士:ヌイタリ)

ウィザード3
AC12(15) hp17 受動知覚11
ライストメン
(NOMU)
ウッドエルフ:犯罪者(活動家)

バーバリアン(トーテム)3
AC17 hp38 受動知覚13
グローサー・ハークン
(TAO)
ヒューマン:海賊

クレリック1
ファイター1
アーティフィサー1
AC16(18) hp25 受動知覚14
 
ラオ・ウィロー
(ごしま)
ヒューマン:隠者

ソーサラー3
AC11 hp17 受動知覚11


その他の登場人物たち

イスピン・グリーンシールド
70近い元ソラムニアの騎士。彼によって、PC達は深く結びついていた。 
ベクリン・ウス・ヴィハリン
イスピンと長らく冒険を共にした騎士。今はヴォグラー村の城代を務める。
  リドミア・カジェル(棍棒)・アイアンスマイル
イスピンの冒険仲間の女ドワーフ。今は傭兵団「鉄壁連隊」の隊長。
  ダレット・ハイウォーター
ベクリンに仕える騎士見習い。PCらの連絡係になる。
「小バカリス」バカリス・ウス・エスタイド
隣の大都市カラマンの領主の息子。嫌味を言う嫌な奴である。
グラゴニス
リドミア率いる「鉄壁連隊」の副官のハーフオーガ。
レイヴン・ウス・ヴォグラー
ヴォグラー村長。自らは漁民でもある。
  ジェイエブ・ヴェルドリューズ
「鉄壁連隊」の別動隊副隊長。

騎士イスピンの盾

ここは暗雲漂う惑星クリンの世界。そしてその物語は、アンサロン大陸北、多数の領主からなるソラムニア騎士団で有名なソラムニアの東方のカラマン地方から始まる。


赤い矢印↑が今回の舞台となる。ちなみにオンライン外伝は青い矢印↑の辺りである。


そのカラマンの西にあるヴォーグラー村。そこがPC達の故郷であった。



この村には、すでに引退したが、村の英雄。ソラムニアの騎士イスピンがいた。
PCたちは、そのイスピンとなんら関わりがあった者たちであった。その縁で、よく一緒にいたりしたのだ。

ライストメン(nomu)は彼の父がイスピンの同期だったせいで、幼いころより知っており、犯罪を犯した時に更生してくれたのも彼だった。
プリンス(てまだ)は、魔法使いとして、以前彼のグループにゴブリンらの襲撃から守った事があった。
シエロ(TERA)などは、彼の紹介でソラムニアの従士として入隊したようなものだった。
ラオ(ごしま)は、ほとんど辺境に過ぎなかった彼の故郷に来たイスピンが、この文明圏へ連れてもらって、上位魔法の塔を紹介してもらえたのだった。
そして海賊だったグローサー(TAO)は、盗んだ物を取り返すべくイスピンと戦って破れ、心入れ替えたところだったのだ。


そんなイスピンも70を超えており、時折咳が止まらぬほど弱っていた事もあった。その彼が、このヴォーグラー村にまたゴブリンが襲撃したというので、一人で退治しにいったのだった。

その彼が、未だ戻ってこない。村で心配の声が上がりだしたので、親しいこのPC4人が、様子を見に行くことになった。


イスピンは、ヴォグラー村の北西に行ったようだった。ヴィンガード川に沿って西へ進む猫団。


そこには「割れた岩亭」という宿があった。宿の中には、なんと負傷したイスピンがいたのだ。

イスピンによると、大勢のゴブリンを撃退はしたが、自慢の盾であるグリーンシールドをゴブリンらに取られてしまったとのこと。
そこでPC達4人が、ゴブリンから盾を取り戻すことにしたのだった。


ゴブリンは東の「しだれ柳」のあたりで出没したという。そのあたりを探索しに向かうことに。


柳の周囲を調べてみると、背後の崖に巧妙に隠された洞窟が!


さっそく洞窟へ!入ってすぐのところに、寝ていたゴブリン見張りがいたので、ライストメン(nomu)が刃物で一突き刺そうとする。・・・だが、失敗して起きてしまったので、あわてて殺すw


さらに奥へ。台所を過ぎて、中央の巨大な広場へ出る。夜行性のゴブリンなので、昼はほとんど寝ていたのが幸いだった。広場から、さらに一番奥のボスらしき部屋へ出る。そこで寝ているところをブスリととどめを刺す猫団。


ボスが鍵を持っており、そこで広場にあった宝箱を開けてみる。そこに、あのイスピンのグリーンシールドがあった!


だが行きはよいよい帰りは怖い・・北の通路から巨大蝙蝠が襲ってきたのだ!


さすがに全員1レベルなだけに、巨大コウモリにやられるグローサー(TAO)!


その先はゴブリンらの寝床になっていた!スリープ等で倒す。


最後は、残りの貯蔵庫で、巨大ネズミを倒してダンジョン攻略する。


■騎士の死と、不気味な竜人!

盾を取り返して、宿へ戻るが・・・残念ながらイスピンは重傷が深すぎたのか、すでに亡くなっていた。
恩があるPCらは、このイスピンの遺体を故郷のヴォグラー村に持ち帰る事にしたのだった。


その故郷へ戻る途中、一行は見たこともないトカゲのような人間に出くわす?ゴブリンではない彼らは、なんと殺すと石化して爆発する、恐ろしい種族のようだった!?


見知らぬ種族、ドラコニアン


■イスピンの葬儀と、ベクリンとの約束


イスピンの遺体と盾を受け取ったのは、イスピンの冒険仲間だった騎士ベクリンであった。彼女が喪主となり、亡骸は村のそばを流れるヴィンガールド川に川船で流して見送ることになった。


それから、イスピンの思い出を皆様々に語る。

だが、葬列者の一人、隣の領主の息子である小バカリスは、この思い出に不満をぶちまける程のイヤな奴だったw

葬儀後、ベクリンはPC一行に例を言うと、PCらがゴブリンから取り戻した盾グリーンシールドの入った箱を見せる。実は、この盾を墓に副えるよりは、今後のためにPCらに託したいらしい。だがそのための条件をつけた。

ベクリン「明日から始まるカワセミ祭りのハイライトである、「高丘の戦い」に参加してほしいわね。イスピンもそれを望んでいたと思うわ。実は村長のレイヴンに頼まれたのだけど、どうしても人手が足りなくてね。」

高丘の戦い」とは、この村に伝わる古い戦いで、かつての人間の古代帝国イスタルをこの地を守るソラムニア騎士団が打ち破った有名な戦いからきていた。その模擬戦闘のイベントであった。ちなみに「カワセミ祭り」とは、この戦いの最中大量のカワセミが飛んできた事から、「幸運を呼ぶカワセミ」と噂になって有名になり、それをちなんでこの祭りの名がつけられたという。


■カワセミ祭りと、悪夢の高丘の戦い


翌朝、PCらは騎士見習いダレットによってカワセミ祭りまで案内される。村はすでに祭りの最中で、PCらも釣り大会等をして楽しんだ。
そして午後から恒例のメインイベント「高丘の戦い」であった。参加者は全員、木製の疑似武器で武装し、当時の武装でこの戦いを再現することになったのであった。


PCらは村を守るソラムニア側として参加することに。そして敵のイスタル軍にはイスピンとベクリンの冒険仲間だったドワーフのリドミア率いる鉄壁連隊の傭兵らが参加することになった。

模擬戦争が鐘の合図とともに始まる・・が、グローサー(TAO)が、相手の武器が、日光に反射して、槍の舳先が光っていていた事に気が付く。

「・・・・あれ?武器が本物?」


相手として突進してきたのは、恐ろしいことに、リドミアの副官であり、巨大なハーフオーガのグラゴニスだった!



これは訓練にあらず!実戦だ!


たちまち戦場は大乱戦になる。傭兵隊長のリドミアも、自分の副官の裏切りに心底驚いているようだった・・!
なんとかグラゴニスを倒すPC達だが、周りは阿鼻叫喚であった。


■蹂躙される村



全ては敵の陰謀だったのか・・!?
村に戻ると、いつのまにかあの不気味なドラコニアンが大勢来て、村々を襲撃してたのだ!


村を守るソーンウォール城砦では傭兵のジェイエブが、ベクリンの代わりに城を守っていた。だがベクリンが言うには、もはやここは落ちるのも時間の問題だという。そこで村人たちを波止場から船で大勢を隣のカラマンまで逃がそうという、壮大な脱出作戦がはじまった。


だが傭兵隊長のリドミアが、散らばっている村人たちを全員救うには、ここは遠すぎるという。特に逃がすために港を確保しないことには、話にならない。


幸い、入り口近くになるソーンウォール城砦にはノーム発明家のサンが開発した「ノーム投げ器」があった。これと手作りパラシュートを使って、港のほうまで飛ばすというやり方もあった。


人間大砲!・・だがこれはひとまず逃げるための最後の手段にし、一行は街中の避難民を助けることに専念する!


村の港近くに降り立ったPCらは、ドラコニアンと連戦することに!

だが時間がかかる毎に数と勢いを増すドラコニアンたち!PCこと緑盾(グリーンシールド)団は、早く村人を港に導いて、船で逃がさなくてはならなかった!(つづく)


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