バーバリアン

バーバリアンクラスに、以下の新しい特徴とサブクラスがここで述べられる。

■追加のクラス特徴
プレイヤーズ・ハンドブックにあるクラスの特徴は、そのクラスが一定のレベルに達すると得られる事ができる。
このセクションでは、バーバリアンとして獲得できる追加特徴を紹介する。
プレイヤーズ・ハンドブックの特徴とは異なり、ここで紹介する特徴は自動的に獲得できるものではない。
DMと相談し、その特徴の説明に書かれているレベル条件を満たした場合に、このセクションの特徴()を獲得するかどうかを決定する。
これらの特徴はそれぞれ個別に選択することができ、一部、全部あるいは全く使用しなくてもかまわない。

★原始の知識
3レベルバーバリアンの特徴
3レベルになったときと10レベルになったときに、1レベルのバーバリアンが習熟できる技能の中から好きな技能を1つ選んで習熟を得ることができる。

★本能的な急襲
7レベルバーバリアンの特徴
激怒状態になったときのボーナス・アクションの一部として、自分の速度の半分まで移動することができる。


■原始の道
バーバリアンは3レベルで「原始の道」特徴を獲得し、サブクラスを選択することができるようになる。
その際、以下の追加の原始の道が選択可能である。「野獣の道」「原始魔法の道」である。

▼野獣の道
野獣の道を歩むバーバリアンは、その魂の中に燃える獣のような火花から怒りを引き出している。
その獣は怒りの渦中で爆発し、バーバリアンを物理的に変化させる。
そのようなバーバリアンは原始的な精神が宿っているか、シェイプシフターの子孫である可能性がある。
君は自分で獣の力の起源を考えるか、「獣の起源」表で振って決定することができる。

獣の起源表(d4)
1:君の両親のどちらかはライカンスロープで、君はその呪いを受け継いでいる。
2:君はアーチドルイドの子孫であり、部分的に形を変える能力を受け継いだ。
3:フェイの精霊は君に異なる獣の様相を取り入れる能力を授けた。
4:古代の動物の霊が君の中に宿っており、君がこの道を歩くことを許している。


獣の姿
3レベル 野獣の道特徴
怒りに満ちた状態になると、変身して自分の中にある獣の力を顕現させることができる。
激怒が終了するまで、君は自然の身体武器を出現させる。それは君にとって単純な近接武器となり、それを使って攻撃する場合、通常通り君の【筋力】修正値を攻撃力とダメージのロールに加算する。

君は激怒するたびに、その自然武器の形態を以下から選択する。

牙:君の口は獣のような口腔か大あごに変形する(選択可能)。ヒットすると1d8刺突ダメージを与える。各ターンに1回、この噛みつきでクリーチャーにダメージを与えると、ヒット時に君のヒットポイントが半分以下であれば、君の習熟ボーナスに等しい数のヒットポイントを回復する。

爪:君の両手はそれぞれ鉤爪に変化し、何も持っていなければ武器として使用することができる。
ヒットすると1d6斬撃ダメージを与える。各ターンに1回、攻撃アクションを使用して爪で攻撃するとき、同じアクションの一部としてもう一方の腕でさらにもう1回爪で攻撃することができる。

尻尾:ヒット時に1d8の刺突ダメージを与え、間合い特性を持つ。
君の周囲10フィート以内にいるクリーチャーが君に攻撃してきた場合、君のリアクションで尻尾を振り、d8を振って、振った数と同じだけ君のACにボーナスを与え、その攻撃を失敗させることができる。


狂暴な精神
6レベル 野獣の道特徴
自分の中の野生の力が高まり、「獣の姿」の自然の身体武器は、魔法以外の攻撃やダメージに対する抵抗力や免疫力を克服するために、魔法武器とみなされる。また、周囲の環境に適応しやすいように姿形を変化させることができる。小・大休憩を終えたとき、次の小・大休憩を終えるまで続く以下の特典のうち1つを選択する。

・歩行速度と同じ速さの水泳速度が得られ、水中でも呼吸ができるようになる。
・歩行速度に等しい登攀速度が得られ、天井に逆さまになるなど困難な場所を能力判定なしで登れるようになる。
・ジャンプするとき、【筋力】<運動>判定を行い、判定の合計と同じフィート数だけジャンプを延長することができる。この特別な判定は1ターンに1度だけ行うことができる。


激怒の感染
10レベル 野獣の道特徴
君が激怒中に自然の身体武器でクリーチャーを殴ると、君の中の獣は狂暴な怒りで対象を呪うことができる。対象は【判断力】セーブ(8+君の【持久力】修正+君の習熟ボーナスに等しい難易度)に成功しない限り、以下の効果(君が選択)のうち1つを受けなければならない。

・対象はリアクションを用いて、君が選んだ見えている他のクリーチャーに対して近接攻撃を行わなければならない。
・対象は2d12の精神ダメージを受ける。君はこの特徴を君の習熟ボーナスと同じ回数だけ使用することができ、大休憩を終えると使用した回数をすべて回復する。


狩りの呼び声
14レベル 野獣の道特徴
自分の中の獣が強力になり、その凶暴性を他者に広め、その者が狩りに参加することで回復力を得ることができる。
激怒状態になったとき、自分の周囲30フィート以内にいる、自分の【耐久力】修正値に等しい数の意思を持ったクリーチャーを選ぶことができる(最低でも1体)。君はこの特徴を受け入れたクリーチャー1体につき5点の一時的ヒットポイントを得る。
激怒が終了するまで、選ばれたクリーチャーはそれぞれ自分のターンに1回ずつ以下の恩恵を使うことができる:

・選んだクリーチャーがヒットしたとき攻撃ロールで対象にダメージを与えた際、そのクリーチャーはd6を振って、振った数字と同じだけ追加ダメージボーナスを得ることができる。君はこの特徴を君の習熟ボーナスと同じ回数だけ使用することができ、大休息を終えたときに使い切った回数をすべて回復させる。


▼原始魔法の道
多元宇宙には、美しさ、激しい感情、魔力にあふれた場所が多く、フェイワイルドや上方次元界などの超自然的な力の領域は、そうした力を放ち、人々に大きな影響を与えることがある。深い感情を持つ民である蛮族は、特にこれらの荒々しい影響を受けやすく、一部のバーバリアンは魔法によって変容してしまう。
このような魔力を帯びたバーバリアンは 「原始魔法の道」を歩む。エルフ、ティフリング、アシマー、ジェナシーなどのバーバリアンは、祖先の持つ異世界の魔法を発現させようと、しばしばこの道を目指す。

魔法感知
3レベル 原始魔法の道の特徴
アクションとして、濃縮された魔法の存在に意識を向けることができる。
次のターンの終わりまで、君は自分の周囲60フィート以内にある、完全に隠れていない呪文やマジックアイテムの位置を知ることができる。
呪文を感知すると、その呪文がどの系統に属するかを知ることができる。この特徴は習熟ボーナスと同じ回数だけ使用でき、大休憩を終えると使用した回数がすべて回復する。

原始の発現
3レベル 原始魔法の道の特徴
自分の中に渦巻く魔力が、時に自分から噴出する。
君が激怒に陥ったとき、原始魔法表でロールして、生み出される魔法の効果を決定する。
その効果にセービング・スローが必要な場合、難易度は8+君の習熟ボーナス+君の【耐久力】修正に等しい。

原始魔法表 d8
1:君の周りに影のような蔓が張り巡らされる。君の周囲30フィート以内にいる、君が選んだクリーチャーは、【耐久力】セーヴィングスローに成功しない限り、1d12の死霊ダメージを受ける必要がある。また、君は一時的に1d12のヒットポイントを得る。

2:君は自分が見える無人の空間へ最大30フィートまでテレポートする。怒りが収まるまで、この効果はボーナス・アクションとして各ターンに再度使用することができる。

3:フランフかピクシー(君の選択)のような姿をした無形の霊が、君が選ぶ30フィート以内に見えるクリーチャー1体の5フィート以内に出現する。現在のターンの終わりに、その霊は爆発し、5フィート以内の各クリーチャーは【敏捷力】セーヴィングスローに成功しない限り、1d6力場ダメージを受ける必要がある。激怒が終わるまでは、ボーナス・アクションとして各ターンに別の霊魂を召喚し、この効果を再び使用できる。

4:魔法が君が持っている好きな武器1つに注入される。君の激怒が終わるまで、その武器のダメージ・タイプが力場に変わり、光源と投擲特性を得て、通常の射程は20フィート、長距離射程は60フィートとなる。武器が手から離れた場合、その武器は現在のターン終了時に再び手元に現れる。

5:君の激怒が終わる前にクリーチャーが君に攻撃ロールを当てるたびに、そのクリーチャーは魔法の反撃として1d6の力場ダメージを受ける。

6:激怒が終わるまで、君は色とりどりの保護光に包まれる。君はACに+1のボーナスを得て、君の周囲10フィート以内にいる味方も同じボーナスを得る。

7:激怒が収まるまで、君の周囲に花と蔓が一時的に生え、君の周囲15フィート以内の地面は敵にとって困難な地形となる。

8:君の胸から光の稲妻が放たれる。君の30フィート以内にいる、君が選んだ別のクリーチャーは、【耐久力】セービング・スローに成功しない限り、1d6の光輝ダメージを受け、君の次のターンの開始時まで盲目状態になる必要がある。君の激怒が終わるまでは、君はこの効果をボーナス・アクションとして各ターンに再度使用できる。

魔法強化
6レベル 原始魔法の道の特徴
自分の原始魔法を利用して、自分自身や仲間を強化することができる。
アクションとして、クリーチャー1体(自分自身でも可)に触れ、そのクリーチャーに以下の特典のうち1つを任意で与えることができる。

・10分間、そのクリーチャーは攻撃ロールや能力チェックを行うたびにd3を振り、出た数字をd20の出目に足すことができる。
・d3を振る。そのクリーチャーは消費した呪文スロットを1つ回復する。、そのスロットレベルは出た目と同じかそれより低い(そのクリーチャーが選択する)。一度この恩恵を受けると、そのクリーチャーは大休憩を取るまで再び受けることはできない。

君はこのアクションを君の習熟ボーナスに等しい回数だけ行うことができ、大休憩を終えたときにすべての消費された使用を回復する。


不安定な反動
10レベル 原始魔法の道の特徴
激怒している間にダメージを受けたりセービング・スローに失敗した直後に、リアクションを使って上の原始魔法表でロールし、振った結果を即座に生み出すことができる。この効果は君の現在の原始魔法の効果から取って代わる。

発現制御
14レベル パス・オブ・ワイルド・マジックの特徴
3レベルの原始の発現の原始魔法表でダイスを振るたびに、2回ダイスを振り、どちらの効果を放つかを選択できる。両方のダイスで同じ数字が出た場合、その数字を無視してテーブル上の任意の効果を選ぶことができる。


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