モンク

このセクションでは、モンク・クラスに新しい特徴とサブクラスが追加される。

■追加のクラス特徴

プレイヤーズ・ハンドブックにあるクラスの特徴は、そのクラスが一定のレベルに達すると得ることができる。
このセクションでは、モンクとして獲得できる追加特徴を紹介する。
プレイヤーズ・ハンドブックの特徴とは異なり、ここで紹介する特徴は自動的に獲得できるものではない。
DMと相談し、その特徴の説明に書かれているレベル条件を満たした場合に、このセクションの特徴()を獲得するかどうかを決定する。
これらの特徴はそれぞれ個別に選択することができ、一部、全部あるいは全く使用しなくてもかまわない。

★専用武器
2レベルモンクの特徴
単純な近接武器やショートソードだけでなく、さまざまな武器をモンクの武器として使えるように修行する。
小休憩または大休憩を終えるたびに、1つの武器に触れて気を集中させ、再びこの特徴を使うまでその武器をモンクの武器として扱うことができる。
選択した武器は以下の条件を満たしていなければならない。

・単純武器または軍用武器であること。
・その武器に習熟していること。
・重武器特性や特殊特性を持たないこと。


★”気”追加攻撃
3レベルモンクの特徴
自分のターンにアクションの一部として「気」を1ポイント以上消費した場合、ターン終了前にボーナス・アクションとして素手攻撃またはモンクの武器による攻撃を1回行うことができる。

★即回復
4レベルモンクの特徴
アクションとして、気を2ポイント消費し、武術のダイスを振ることができる。出た目の数+自分の習熟ボーナスに等しい数のヒットポイントを回復する。

★狙い撃ち
5レベルモンクの特徴
攻撃ロールが外れたとき、1~3ポイントの気を消費して、消費した気の数だけ攻撃ロールを+2増加させることができ、外れた攻撃をヒットに変える可能性ができる。


■門派
3レベルになると、モンクは門派という特徴を獲得し、サブクラスを選択できるようになる。
その際、以下の追加の門派が選択可能である。「慈悲門」と「宇宙体門」

▼慈悲門
慈悲門の僧侶は、他人の生命力を操り、困っている人に救いをもたらすことを学ぶ。彼らは貧しい人々や傷ついた人々に対する放浪の医者である。しかし、彼らの助けの及ばない者には、慈悲の行為として迅速な終わりをもたらす。慈悲門を歩む者は、修道会の一員となり、困窮者を管理し、理想主義ではなく、現実に根ざした厳しい選択をするかもしれない。ある者は穏やかな声の癒し手として地域社会に愛されるかもしれないし、ある者は不気味な慈悲をもたらす仮面の持ち主であるかもしれない。この道を歩く者は通常、深いカウル付きのローブを着用し、しばしばマスクで顔を隠し、生と死をもたらす顔のない者として自らを演出する。

慈悲の道具
3レベル「慈悲の門」特徴
<看破>と<医術>の技能に習熟し、「薬草師道具」の習熟を得る。
また、このサブクラスの特徴を使用する際によく着用する特別なマスクも得ることができる。そのマスクは、君が外観を決定するか、慈悲深いマスクの表でロールしてランダムに生成される。

d6 慈悲深いマスクの表
1:カラス
2:無地・白
3:泣き顔
4:笑い顔
5:頭蓋骨
6:蝶

癒しの手
3レベル慈悲門特徴
君の神秘的な手は傷を癒すことができる。アクションとして、1気ポイントを消費してクリーチャーに触れ、君の武術のダイスの目+君の【判断力】修正値に等しい数のヒットポイントを回復させることができる。
君が「連打」を使用するときは、素手打撃のうち1つをこの特徴の使用に置き換えることができ、その際回復のために気ポイントを消費することはない。

傷の手
3レベル慈悲門特徴
気を使って傷を負わせる。素手攻撃でクリーチャーに命中したとき、気を1ポイント消費して、君の武術のダイス1個と君の知恵の修正値に等しい追加の死霊ダメージを与えることができる。
この特徴は1ターンに1度だけ使用できる。

医術の手心
6レベル慈悲門特徴
君はタッチでさらに大きな治療を施すことができ、必要だと思えば、君の知識を使って危害を加えることができる。
「癒しの手」をクリーチャーに使用した場合、そのクリーチャーに影響を及ぼしている病気1つと、盲目、聴覚喪失、麻痺、毒、気絶の状態のうち1つを終了させることもできる。
君がクリーチャーに「傷の手」を使った場合、次のターン終了時までそのクリーチャーを「毒状態」にすることができる。

癒しと害の華
11レベル慈悲門特徴
君は今、慰めや傷つけを矢継ぎ早に行うことができる。
「連打」を使用するとき、「癒しの手」の使用で各素手攻撃を置き換えることができるようになり、癒しのために気ポイントを消費する必要がなくなる。
さらに、「連打」で素手攻撃した場合、「傷の手」のための気ポイントを消費せずに、その攻撃で「傷の手」を使用することができるようになる。ただしこの「傷の手」は1ターンに1回しか使用できない。

究極慈悲の手
17レベル慈悲門特徴
生命エネルギーに精通し、究極の慈悲への扉を開く。
アクションとして、過去24時間以内に死んだクリーチャーの死体に触れ、気を5ポイント消費することができる。するとそのクリーチャーは生き返り、4d10+君の【判断力】修正値に等しい数のヒットポイントを回復する。そのクリーチャーが以下の条件のいずれかを満たした状態で死亡した場合、それらを取り除いた状態で復活する:盲目、聴覚障害、麻痺、毒、気絶。
一度この機能を使用すると、大休憩を終えるまで再び使用することはできない。


▼幽体門
幽体門の道を歩む僧侶は、自分の肉体は仮初(かりそめ)にすぎないと考えている。彼らは、自分の気こそ自分の本来の姿、つまり宇宙(アストラル)における自己の表現として見る。
この幽体は、いくつかの修道院の弱点を保護するためにその力を使用する学生を訓練し、他の強力な奉仕に自分の本当の姿を明らかにする方法を志願者を指示する、秩序や無秩序の力がある。

幽体の腕
3レベル幽体門特徴
気の習得により、幽体離脱した自分の一部(腕)を召喚することができる。
ボーナス・アクションとして、気を1ポイント消費して「霊体の腕」を召喚することができる。
このとき、君の周囲10フィート以内にいる君の選んだクリーチャーは、【敏捷力】によるセービング・スローに成功するか、君の武術ダイス2個分に相当する力場ダメージを受けなければならない(例:武術ダイス1d4なら、2d4)
10分間、この霊体の腕は君の肩の近くで浮遊するか、腕を取り囲む(君の選択)。腕の外観は君が決定し、君が無力になるか死亡した場合、腕は早期に消滅する。
この腕がある間、君は以下の特典を得ることができる。

・【筋力】判定や【筋力】セービング・スローを行う際に、【筋力】修正の代わりに【判断力】修正を使用することができる。
・霊体の腕を使って素で攻撃を行うことができる。
・自分のターンに霊体の腕を使った素手での攻撃を行う場合、そのリーチは通常より5フィート大きくなる。
・霊体の腕による素手攻撃は、攻撃とダメージのロールに、君の【筋力】または【敏捷力】修正の代わりに【判断力】修正を用いることができ、そのダメージ属性は「力場」となる。

幽体の顔
6レベル幽体門特徴
幽体の自分の顔を召喚することができる。ボーナス・アクションとして、あるいは「霊体の腕」を発動するためのボーナス・アクションの一部として、1気ポイントを消費してこの分身を10分間召喚することができる。
君が無力になったり死亡した場合、それは早期に消滅する。この幻影はヘルメットやマスクのように君の顔を覆う。その外見を決めるのは君である。
この分身が存在する間、以下の3つの特典を得ることができる。

幽体視力:魔法・非魔法に関わらず、暗闇の中で120フィート先まで普通に見ることができる。
判断力の精神君は【判断力】<看破>と【魅力】<威圧>の判定を有利で行える。
霊の言葉:君が話すとき、君の言葉を60フィート以内にいる君の好きなクリーチャーに向けることができ、そのクリーチャーだけに聞こえるようにすることができる。また、君の声を増幅し、60フィート以内のすべてのクリーチャーに聞こえるようにすることもできる。


幽体の身体
11レベル幽体門特徴
「幽体の腕」「幽体の顔」の両方を召喚しているとき、自分の幽体の身体を出現させることができる(アクション不要)。この幽体の身体は、君の肉体を鎧のように覆い、両腕と顔にも接続する。その外見を決めるのは君である。
幽体が出現している間、君は以下の効果を得る。

・エネルギー反射酸、冷気、火、電撃、雷鳴のダメージを受けたとき、リアクションでそのダメージをそらすことができる。これらの属性から受けるダメージは1d10+君の【判断力】修正値だけ減少する(最小減少値は1)。
・増強の腕:各ターンに1度、「幽体の腕」で対象を殴ったとき、その対象に君の武術ダイスに等しい追加ダメージを与えることができる。


幽体覚醒

17レベル幽体門特徴
幽体との接続が完了し、その潜在能力を最大限に発揮することができるようになる。
ボーナス・アクションとして、5気ポイントを消費して「幽体の腕」「幽体の顔」「幽体の身体」を召喚し、10分間それを覚醒させることができる。
この覚醒は、君が無力になったり死んだりした場合、早期に終了する。幽体が覚醒している間、以下の特典を得ることができる。

精神鎧:アーマークラスに+2のボーナスを得る。
幽体連打:「追加攻撃」特徴で2回攻撃する場合、代わりに「幽体の腕」で3回攻撃することができる。

幽体の外見
幽体は、僧侶の魂が半透明に具現化したものである。そのため、モンクの生い立ち、理想、欠点、絆などが反映され、必ずしもモンクと同じ姿をしているとは限らない。
例えば、大柄な人間の幽体は、そのモンクが内に秘めた強さを感じるミノタウロスを連想させるかもしれない。また、鉱石の僧侶の場合は、鎧のような腕と繊細な顔立ちをしており、鉱石の魂の穏やかな美しさを表現している。アストラル自己はそれぞれユニークで、この修道会の伝統的なモンクの中には、肉体的な外見よりもアストラル自己の外見で知られている人もいる。
この道を選ぶときは、君のモンクを特徴づけるクセを考えてみよう。
君は何かに執着していますか?
正義感や利己的な欲望に駆られているのか?
これらの動機のいずれかが、幽体の外観で現れる可能性がある。
 



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