第１5話

「黄昏のハイゼン」

●登場人物紹介

エレスセア		ネルヴァ白騎士団長。カルドレア同盟軍の司令官として、ハイゼン相手に軍を指揮。ついに今回最終目的のハイゼン攻略を進める。
ロスィ		シーフ。アーバンスターギルドのサブマスター。今回はハイゼンのシーフギルドと連絡を取り、カルドレア軍に背後で勝利に貢献。
フリッツ		サージェ教団軍の長で、総督軍の中心人物の一人。司法軍との戦闘に敗北し、総督軍は瓦解。裏切り者の手によってザムエルに捕らわれた。
ハルシオン		ネルヴァの白騎士の一人で、新領ハルバーグの領主。イオルと並んで「ネルバの策士」である。大学を占拠した後、カルドレア軍の参謀として司法省包囲戦に参加。
エリシエル		エレスセアを襲った元暗殺者。今ではネルヴァ軍の一員として対ハイゼンのために動く。今回もエレスセアと共に戦う。
ツァイベル		公翼教団の一人。ハイゼン内乱で公翼教団員を率いて総督軍に参加。総督と共にハイゼン城に籠城した。だが座して待つよりはと、リヒャルトを捕らえようと撃って出たが、逆に捕まった。

★登場人物（ハイゼン戦役総括編） ザムエル：ハイゼン至高裁判府長官。その正体は、エルクタウンの地下遺跡にある「扉」からやってきた、イリシッドと呼ばれる大変知的な異次元モンスター。ハイゼンの要人を次々と魅了し、己の配下として動かし、ハイゼン総督領を乗っ取りユマ全土に混乱を巻き起こした。 リヒャルト：ザムエルの腹心で、ハイゼン司法軍を率いて各地で陰謀を繰り返した。彼自身は高位な魔法使いである。 ドゥーイ：シーフギルド・アーバンスターのギルドマスター。ロスィの育て親でもある。 カドレフ：ハイゼン第二軍の将軍。エルクタウンの北門事件の責任を負ってエンドルフ総督の令で投獄されたが、ザムエルの裏工作で復活していた。 イオル：ネルバの軍師で、ハイゼン戦役中ではエルフ隊を率い、エレスセアの第三軍として動く。 ラグトーリン：ロスィ配下の女性。バードでキタラの名手。交渉がうまいが、時々性格が豹変する フォウリ：ロスィの部下。スラーナ教のクレリック。極度の潔癖性で気が弱い。 エリンスク：元ラグナエルフ軍隊長。リヒャルトと協力したため、エレスセアによって捕らわれたが、説得され、エレスセアの斥候隊長に起用される。 ラザレッティ市長：エルクタウンの市長で評議長も勤める。カルドレア同盟の盟友として、エレスセアをバックアップする。 アラン：エルクタウン選挙時の北門事件を機にインフェルノ騎士団長に任ぜられる。冬の嵐作戦では、海軍中心の第二軍を率いる。 シルバーストーン：ダークエルフの一族、アンダーダークの指導者。カルドレア同盟に参加し、今回の作戦でも、ダークエルフ隊を率いる。 エルロイ：エルクタウンのマジックユーザーギルド長。アルフレッドとは同僚であった。今回は、エレスセアの要望に応じ、連絡鏡など多くの魔法支援アイテムを同盟軍に供給する。 エンドルフ総督：ハイゼン総督領の総督。フリッツの必死の説得で、ザムエルやリヒャルトの司法府から、権力を取り戻そうと軍を起こした。挙兵後ハイゼン城に寄り、籠城。フリッツの援軍が敗れた今もなお、一ヶ月以上に渡る籠城戦で耐え抜いている。 カルス：ラグナエルフ族の長。元イオルの副官であった。エレスセアと協力し、第四軍を進める。 レオンハルト：ハイゼンの書記官で一兵士に過ぎなかったが、フリッツの命令でカルドレア同盟へのハイゼンの全権大使に任命される。エレスセアと会談し、信用を得て出世街道を歩む事に。後に「ハイゼン一の成り上がり男」と言われるようになる。 シュバルツ：新興宗教であるヨハン教団の始祖。実はリヒャルトとは義弟にあたる。レオンハルトと共に新生ハイゼンを目指し、自らは後に枢機卿に。 シシュレ：エルク共和国の将軍の一人。冬の嵐作戦では、エレスセアの副官を勤めている。 ワートフ：ハイゼンの第二軍の副将を勤めていたが、カドレフ更迭後、後任で将軍に。かつて、死んだヴァルターと親交があった。今はザムエルの魔法に取り付かれているようだが・・ レイモンド：元ハイゼンの第一軍副長。かつてのエルク共和国での選挙戦の際、リンダを誘拐したが、メナートで捕まった。その後、エレスセアの誘いでカルドレア同盟軍の将軍の一人となる。

●今までのお話 ハイゼンの策謀に対し、エルク、ネルヴァ、アルデは互いに同盟し、「カルドレア同盟軍」を結成。司令官にネルバ白騎士団長エレスセアに託し、ついに反攻作戦が始まった。 同盟軍は破竹の勢いでトライクリフ越え、メナート攻略を果たし、ついに最終目的、ハイゼン侵攻を開始する。そしてエレスセアはハイゼン大学を占拠後、ついにハイゼン市に包囲網をかけ、戦わずに占拠する策をとった。ハイゼン総督領は、危急存亡の刻を迎えた・・。