■軍隊ルール

過去に戦争における処理にいろいろなルールを設けましたが、ファングス・ウォーではPCが同一戦場で軍隊を出せる、「軍隊ユニット」を使ったルールを行います。


これは、要するに2,4名から16,20名くらいの兵士を一塊のユニット(コマ)として扱い、PC一人一人がいる同一戦場で行動できるものです。規模的にも、普段のPCvsモンスターと同じように一番小さい規模での扱いとなり、戦場全体の戦略級よりは、PCらと共に行動してクローズアップした戦場が舞台となる場で再現するルールです。

これは「軍隊」という新たなユニット(コマ)が加わります。正しこれは通常のPCやモンスターと同じAC等防御値やhp、能力値等のステータスを持っていますが、若干扱いが変わります。

★軍隊ステータスの解説。

大きさ:軍隊は最初は5x5の大きさ5で設定されます。(M以下のサイズのクリーチャーの場合、25人という設定となり、Lサイズなら4人となる)

レベル:軍隊の平均レベルです。

能力値(修正):ここもPCと同じように働きます。

防御値:AC/TC/RC/MC:その軍隊の平均防御値。PCと同じ扱いです。

hp:軍隊のhpです。
重傷:ここは通常はhpの半分ですが、軍隊では2/3と1/3の値が示されます。これはその値になったらユニットの大きさが減っていきます(最初の重傷値で5→4。次の重傷値で4→3)。これは軍隊の攻勢人数が減っていくことを示し、これによって攻撃力とかも低下していきます。

PP:軍隊もパワーポイントを持っています。これは通常は特殊攻撃(下述)で消費されます。軍隊のpp値は薬では回復せず、全行動を費やすことでppが2~4回復します。(軍隊レベルによる)。



攻撃方法:通常のクリーチャーと違い、軍隊ユニットには「命中」がありません。

・近接攻撃:軍隊ユニットに接しているか、ユニットの中にいるだけで、その目標はダメージを負います。それはそのダメージ値です。ただし非魔法攻撃の場合がほとんどです。ダメージはユニットの大きさ(3)、(2)の時で変化するよう、複数記されています(例:2d6+2(4)/2d4+1(3)/1d6(2)等)。通常大きさが少なくなるとダメージも下がります。
軍隊ユニットの接触から離脱する目標も、通常の戦闘同様、フリーアタックを受けます。この場合も命中ではなく、ダメージを食らいます。

・特殊攻撃:近接攻撃以外の弓兵の弓(遠隔範囲)や騎馬兵の突撃(近接範囲)等があります。これはだいたいppを使用したアーツと同じ方法です。それぞれの判定方法があります。

移動力:移動はPCと同じですが、4x4の大きさに関わらず、集合体のため、1x1の通路とかでも難なく通れます。ただし水や荒地等の複雑地形は当然影響を受けます。

●その他、軍隊ユニットの特徴
・「挟撃」攻撃を無視します。よって挟撃しても有利を得ません。
・単体の状態異常を無視します。例えば「伏せ」「朦朧」「幻惑」「気絶」「つかみ」「盲目」「魅了」等や、継続ダメージ、「支配」「恐怖」「移動不可」等です。正しそのユニットの大きさと同じかそれ以上の範囲攻撃であれば、単体クリーチャーと同じように効果を受けます。
・攻城戦等で、城壁や岩などの後ろにいる軍隊は、対抗する軍隊によるダメージを半減させます。


●VS軍隊ユニットの注意点。
・通常の単体攻撃では、同じように軍隊の防御値以上に命中する必要がありますが、ダメージを与える際、次の重傷値を超える事はありません。例えばhp75の軍隊の重傷値が50/25の場合、ノーダメージのhp75の軍隊にロングソード等で60斬撃ダメージの剣攻撃を当てても、50hpでストップします。その次の攻撃でまた40ダメージを与えても、25hpのままストップします(ただし軍隊の大きさは3→2と小さくなります)。
・魔法は、その軍隊の規模、例えば4x4ならば、その範囲が完全に収まっている範囲攻撃なら、重傷値を無視して普通にダメージを負います。一部のみの場合は、与えるダメージは半減します(そこでさらに”ミスで半減”のアーツ等の場合は、1/4になる)。