猫団DDオンライン

ド ラ ゴ ン ラ ン ス
竜槍戦争本編

第4章:地底の竜

第11話「カーラスの槌」


猫団PCたち  PC名(プレイヤー名)/種族(背景)アライメント、クラス・レベル。
ファイクハイト(TAO) ヒューマン(辺境育ち)混沌にして中立
・ローグ1/ウォーロック5/ソーサラー2
ペテルギウス(てまだ) ヒューマン(ソラムニアの騎士)秩序にして善
クレリック(規律)8
ベライオス(NOMU) ヒューマン(ソラムニア騎士)秩序にして善
パラディン(復讐)8
ラオ(ごしま) ヒューマン(上位魔法の塔の赤魔道士)真なる中立
ソーサラー8

主なNPC

アルマン・カーラス かーラス王家の王子。
今回、猫団と共に先祖でもあるカーラスの槌を探す旅に同行することに。


■諸王の谷を過ぎて


王子アルマン・カーラスとともに、トルバルディンのドワーフ評議会から、アルマンの先祖でもあるドワーフの偉大な英雄カーラスの槌を取り戻す任を負った猫団。前回諸王の谷で起き上がるアンデッド勢を蹴散らし、ようやく谷を抜けることができた。


谷の先には、かつては美しかった庭園の廃墟に出る。

そこはよく調べるとハイラー文字で刻まれた石のプレートが8つ破片でばらばらに見つかる。それをつなぐと「嗚呼、カーラスを追悼せよ。」と書かれているようだ。
そこで全てをつなぎ合わせて置くと、魔法でプレートは一つになり、それは一つの転移門(ゲート)になったのだ!


■浮遊墓所の中へ


さっそくゲートをくぐった先は、見知らぬ場所へワープされる。なんとそれは、地上からかなり離れた場所に「浮かんでいる砦の中」であった!
アルマン王子が言うには、カーラスの墓が今まで見つかっていないのは、魔法で守られている場所にあるという言い伝えがあるらしい。


つまり、ここはいわば「浮遊墓所」であった。



その中は広い宮殿迷路ともいうべきダンジョンであった。そしてモンスターはいないものの、魔法による罠やいたずらが多い場所であった。
そんな最中、泉のある場所にいた一人のドワーフがいた。


彼はなんとカーラスと名乗り、自らの墓までの案内を申し出る。もちろん、彼はとっくに死んでいる本人ではないが、それでも亡霊やアンデッドのたぐいではなさそうであった。



迷いそうな空中墳墓の中を探索する猫団。しかし本当に魔法の罠だらけであった。



数々の罠を潜り抜けて、ようやく最深部でカーラスの墓を見つける!


その棺の中から、カーラスの槌をゲットすると、同行していた自称カーラスを名乗るドワーフが、正体を明かした。



彼は実は、エヴェンスターと名乗る金竜であった!
カーラスの親友として約束していたためずっとここの墓守をしていたが、退屈まぎれに墓を訪れる者に対してダンジョンの罠をしかけたり、こっそり脅かしたりといたずらをしながら同行していたのだった。
・・もっともそんな来客が来るのさえ100年ぶりらしいが。


エヴァンスターはこの遊びに付き合ってくれた猫団に詫びて、地上へ戻すために送り迎えようとする。
だがその門へ行く途中、浮遊墳墓全体が揺れ、外部から攻撃を受けているらしい!?
そして何かが侵入してきたと金竜は気づいたようだった!



その縦穴の上から来たのは、あのパックスタルカス砦で死んだと思われていたはずのドラゴン卿ヴェルミナルドであった!しかも今回は手下の赤竜を2匹も連れてきたのだ!


前回夢にだけ現れたヴェルミナルドだったが、しっかり生きていた!


3匹も赤竜、しかもドラゴン卿まで来て絶望しかけた猫団だったが、エヴァンスターは巨大な金竜の姿になり、赤竜たちに戦いを挑むのだった!

「わしの遊びに付き合ってくれた礼じゃよ!わしがあいつらの相手をしている間、おまえさんたちは逃げろ!ここは鷲が離れると魔法力を失って墜落する。その前に脱出するんじゃ!」

■宝石の男と、予想外の裏切り者

魔法やレビテートブーツを駆使して、なんとか墜落していく浮遊墳墓から脱出成功した猫団。
だがエヴァンスターは二匹の随伴する赤竜相手に戦っていたため、残ったヴァルミナルドと彼が乗る赤竜だけは追いかけてくる。


そこで急いで諸王の谷を過ぎて、トルバルディン王国の地下へ戻ることに成功した一行。
そこは独房区画であったが、そこで意外な人物を見る。あのずっと随伴していた傭兵の人間エーベンであった。


エーベンは、なぜか宝石が身体に埋め込まれた不思議な囚人を一人、連れて歩いていた。どうやら、彼をここから連れ出す様子だったらしい?



身体に宝石を埋め込まれた男・・名をべレムというらしいが?
猫団は、エーベンに、なぜこんなところにいるのかと、その宝石の男は何かと質問する。


だが、エーベンは意外な行動に出た!

エーベン
「お前たちには関係ない。ああ、そうさ。俺はヴェルミナルド卿のスパイだよ。そうだ、ドラゴン軍の一員さ!随時おまえたちの居場所を知らせていた。泳がしていたのさ。だが今は、このべレムという男を連れ出す任務だったんだ。だが見つかった以上はしょうがない!死んでもらおうか」

やはりエーベンのせいで、ヴァルミナルドには夢精神で侵入されたし、居場所もバレバレだったのだった!


エーベンはファイアシャドウという魔法の炎で出来た巨大な人造ドラゴンを召喚して、猫団に相手させる!

だがなんとかエーベンを先に倒し、この謎の宝石の男べレムとともに、この場を後にする猫団であった。

■ヴァルミナルドとの決戦!



トルバルディンの王宮へ急ぐが、エーベンと戦っている間になんとヴァルミナルドが既に地下へ入って先回りしており、猫団の前に立ちふさがる!


赤竜のブレスに苦戦する一行だが、ラオの最後の雷鳴の弾魔法連発とベライオスのワームスレイヤーで竜相手に申し分ないダメージを与える。

そしてカーラスの槌を装備したアルマン王子が最後に突進する。赤竜は爪で彼を串刺しにするも、レジェンダリィな力を発揮した先祖の槌が赤竜を頭を割ったのだった!そして赤竜の友を失ったヴェルミナルドは猫団の集中攻撃されて・・hp0になった!

死闘の末猫団が勝利し、ドラゴン卿ヴァルミナルドはついに倒れたのであった!
彼はやはり砦で難民を逃がした責任から、焦って自ら討伐しようと出向いた事が仇(あだ)となったようだった・・。


■評議会の承認

アルマンの死体と、カーラスの槌、そして謎の宝石の男べレムを連れてきた一行は、やっとトルバルディン王宮へ帰ってきた。さすがに今度は英雄として歓待される。アルマンは国を救った英雄として葬られ、カーラスの槌は国宝として保管されるだろう。

そしてひとまずは難民たちにここの滞在を許されたのであった(つづく)。

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