猫団DDオンライン

ド ラ ゴ ン ラ ン ス
竜槍戦争本編

第5章:聖域の銀竜

第15話「巨大竜像」


猫団PCたち  PC名(プレイヤー名)/種族(背景)アライメント、クラス・レベル。
ファイクハイト(TAO) ヒューマン(辺境育ち)混沌にして中立
・ローグ1/ウォーロック5/ソーサラー5
ペテルギウス(てまだ) ヒューマン(ソラムニアの騎士)秩序にして善
クレリック(規律)11
ベライオス(NOMU) ヒューマン(ソラムニア騎士)秩序にして善
パラディン(復讐)6 バーバリアン2 クレリック(戦闘)3
ラオ(ごしま) ヒューマン(上位魔法の塔の赤魔道士)真なる中立
ソーサラー9/クレリック2

主なNPC

ローラナ クオリネスティ・エルフ王家の末娘。天真爛漫で、思ったことをずばずばいう。旅を通して、いつのまに戦士に成長していた。
テロス 猫団と同じ故郷ソレースにいた鍛冶屋。 ドラゴン軍に占領された時に反抗したので右腕を切られたが、ドワーフ王国でアーティファクトの「鉄の腕」を発見し、真のドラゴンランスを量産できる男となった。

■フォッグヘイブン(霧谷)にて


シルヴァネスティ、クオリネスティの両エルフの争いの地を逃れ、フォッグヘイブンの谷(霧谷)までやってきた猫団。


谷の中央には巨大な竜の石像が鎮座していた。


まず、霧谷の手前の大地を目指す。遠目から見て、ここに何か建造物があるようだ。


■砦跡の銀竜


近づいてみると、なにやら砦の跡のようだった。わずかながらいくつか楼の一部がまだ残っている。


遺跡の一角に刻まれた文字があった。読むと、

ランスは偉大なヒューマを求めて 
竜の頂上で鍛えようとし 
銀の腕と銀の池で
そして強力なハンマーが竜の運命を鍛えようとした。


とあった。銀の腕とは、偶然ながらも鍛冶屋のテロストルバルディン・ドワーフ王国で手に入れた「銀の腕」の事だろう。
となると「銀の池」とは・・?


さらに探索して、反対側の楼には巨大コウモリが巣を作っていた!


蝙蝠を一掃後、一見なにも無さそうな砦跡だったが、床のもろい部分があったのか、先行していたペテルギウス(てまだ)が地下の穴に堕ちてしまう!目の前にいたのは、なんと本物の巨大な銀の竜であった!名前をダージェントというらしい。あわてて階段を降りる他の者たち。

この銀竜はずっとソラムニアの英雄ヒューマの墓を護っている銀竜だったのだ。おそらく石像のモデルもこの竜だろう。
さすがに敵対するのは得策でないと思った猫団たち。 その時竜は本物のドラゴンランスとテロスの銀の腕を見て、彼らが邪悪なタキシスに対抗している者たちと認めてくれたようだ。谷を超えるなら石像を登るがよいと教えてくれる。そしてその石像の中にはヒューマを受け継ぐ遺産があるという・・。

■ヒューマの墓


竜に言われた通り、石像目指して川を渡る一行。その手前に、何やら墳墓らしきものが?



それは明らかにヒューマの墳墓だった。近づこうとすると・・・なんと周囲に見知った人々が次々と現れる!

ティカ、オティック・・懐かしき故郷ソレースでの酒場のウェイトレスと主人だ。ゴールドムーン・・青き杖の持ち主。
そして信仰を変えたエリスタン・・さらにあの猫団結成に関わったマタール姉さんまで!


だがそれらは全て幻想だと看破した。ここは全体的な魔法がかかっていたのだ。正しい行いをしてきた猫団には、仲間たちの姿が映る・・だが邪悪な心で墓に近づこうとすると、敵対者やかつて恐れを与えるたモンスターやライバルが現れるのだろう。

その墓の中には、ヒューマの剣と盾が!それぞれドラゴンスレイヤー+2と盾+2というなかなか強力なものであった。
ただし・・呪いがかかっていたので、急いでリムーブカースをするw
そして話し合いの末、たまに前線に出るペテルギウスが、この剣盾を受け継ぐことになった!


■巨大竜像へ



とうとう、一行は巨大な竜石像の麓へたどり着く。
見た感じ全長約200mもあり、表面を登ることは出来そうだが、それにしても一苦労に見える。


竜の足を登ったあたりで、巨大蝙蝠らとまた戦闘に。


腕のあたりでは、今度は巨大イーグルが。だがなんとか今度はペテルギウスの動物使い能力で通してもらうよう説くことができた。


首のあたりまで来た時、さらに珍しい種族がいるのに気づく。鳥人間アーラコクラだ。

彼らの言葉は独特で理解できなかったが、ファイクハイト(TAO)のコンプリヘンドランゲージ呪文を使い、なんとか意思疎通が出来た。それによると無事にここを通すかわりに、助けてほしいとサブクエ条件がくる。
どうやら、彼らの子供が一人、この像の中で迷い込んだらしい。助けに行けないのは、アーラコクラは本能として「閉所恐怖症」があり、極力暗い狭いダンジョンは避ける種族だったのだ。


ちょうど猫団もさきほどの銀竜に言われたように中に用があったので、二つ返事で子供救出を引き受け、石像内部へ探索することに。


途中、金の延べ棒の山を見つける猫団。だがすぐに手にとろうと近づかないのは、長年の勘であったw 無視して次へ。


反対側の何もない部屋から、シークレットドア発見!秘密の通路が伸びていた。



秘密の広間に出る。・・・さっそく4体のストーン・ガーディアンが立ちふさがる。


その先の螺旋階段で下へ。そこは楕円形の広間が・・。なんとそこには、あの老人フィズバンが!・・しかも同じ姿で4人も!?
ただしそのうち3名は死んでおり、奥の一人だけが気絶していただけだった。


麗しの都タルシスの地下図書館以来のフィズバン。 どうやら他のフィズバン三名はドラコニアンだった・・奴らは姿を変える能力も持っていたらしい。幸いフィズバンのでたらめな呪文で、自分もろとも吹き飛ばして殺したようだが・・。


フィズバン「おはよう、朝食はできたか?」
猫団「おじいちゃん、もう食べたでしょ」

相変わらずのぼけっぷりだったが、すぐにまじめな顔になっていう。

「・・・緑の石が鍵じゃ。ああ、あれは今別の者たちが近づきつつあるが・・そしてオーブ!・・・”正しい”オーブを受け継ぐ必要がある。タキシスの巧妙な罠に注意するのじゃ。」


「どゆこと?」と猫団たちは聞き返そうとするが、気づくと、またどこにもいない老人であった・・・。


■石像の秘密



その先の部屋は、巨大なスフィンクスに似た対のドラゴン座像が動き出す!
近づくと一瞬攻撃の構えを見せるが、すぐに元の石像に戻り、石像の間から階段が現れる。

どうやら、通ってよい許可が降りたようだ。



その秘密の階段の先は・・・洞窟のような広間だった。大きな水場がある。
だがなにより鍛冶屋テロスが感嘆な声をあげたのは、南側にずらっと並ぶ立派な炉であった。


テロス「すごい。立派な鍛冶場だ。おまけに見ろ、北に冷やす水場がある。そうか。ここでドラゴンランスが鍛えられるぞ!

猫団たちは見渡してみて、ここが何かの形に似ていると気づく・・そうだ「心臓」だ。

つまり竜の心臓部分は、すなわち巨大な鍛冶場・・いわばドラゴンランスの製造工場だったのだ!

そしてその奥で、弱弱しそうな鳥の鳴き声みたいのを聴く・・・奥の行き止りの通路にうずくなるようにいたのが、探していたアーラコクラの子供だった!どうやら遊び半分で中へ入ってしまい、閉所恐怖症の本能を発してしまい出られなくなったのだろう。

子供と共に外に出る猫団に、テロスがいう。

テロス「すまんが、俺はここに留まることにする。ここでドラゴンランスを鍛えるべきだと悟った。材料も揃っているし、ここで俺はやるべきことがやれそうなんだ」

どうやらテロスは新しい仕事場が出来て満足そうである。彼とはさらに反乱軍のドラゴンランス供給源になる事を約束し、アーラコクラの子供と共に外へ出る猫団であった。

こうして無事子供を保護した約束を守った猫団は、アーラコクラの護衛を得て無事この谷を抜け出す。
安全なソラムニア騎士団前哨基地はもうすぐであった!(つづく)


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