装甲騎兵ボトムズ傭兵編

第1話
「職安」





アストラギウス銀河を二分するギルガメスとバララントの陣営は互いに軍を形成し、 もはや開戦の理由など誰もわからなくなった銀河規模の戦争を100年間継続していた。

戦いの最中、突如結ばれた休戦協定。
停戦となり、そして終戦へ―

当然のようにあぶれた兵たちは軍に使い捨てにされ、まるでゴミのように放出された。
慣れない平和、別の意味で明日をもしれぬ身となった者は、今日もまたどこかの宇宙の街へたむろするのであった・・・。

軍上層部

「戦争終わったね」「そだねー」

「兵隊じゃまだね」「置いてこっか」

「そだねー」



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兵隊たち「なんじゃそら~!」

先の戦いで惑星パルミスに置いてきぼれにされ、露頭に迷う猫分隊。

仕方なく酒場でたむろしていたとき、かつて軍でAT整備をしてくれていたボブ整備長に声をかけられる。


「お主ら、お嬢様に会ってみんか?」

言われたまま、お嬢様がいるというAT市場へ。マルチカーゴと陸上戦艦アイゼンギアー登場



「あなたたちの力を見せて」




戦場を切り抜けた猫団は、力は申し分ないようだった。


だが、お嬢様のチームには戦えるATが不足していた。
しょうがないので、ゴミからATツクールすることに。



「ざっと信用できない部品が50ある・・・」


それでもなんとか自分たちのATを組み上げた猫分隊であった。
いくつか不備なものがあるが、そこは気合とスキルで補うことになった。



ボブ整備長「まぁできる限りのことはやった。あとはバトリングじゃ」



 「・・・こいつの肩は赤く塗らねえのかい?」


「てめぇ塗りてぇのか!」
「てか俺ら別にレッドショルダーじゃねーだろが!」




「ただのお約束じゃないかよ、冗談、冗談だよ・・」
「あんな強くねーよwww」



そしてバトリング当日・・・

戦場を駆け巡ってきた猫分隊は、独特のバトリングにおけるルールに躊躇した。
が、それでもATに慣れ親しんだ猫団は・・・AT性能の不足を己の技能でカヴァーした。



勝った!



「雇うわw」
「よろしく、ボス!」


★こうして、新たな生活が始まった・・(つづく)


■次回予告

銃弾は全てを打ち倒していった

家族と過ごした家も 狩りを楽しむ集会場も

何も かも 

全てを失った後に込み上げてくるのは

恐れか 怒りか 悲しみか

互いを知る者同士が集い 群れをなす


次回「無職」

奪われた者たちは 奪う側にまわる


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