ファングス・ウォー この物語はAI240年。ハイゼン王が代替わりしようとしている頃に戻る・・・ 大陸の中央部ニールバレー(ニール谷)から東西に走る「死の街道」と呼ばれる通商路がある。 本来はニール街道と呼ばれ、北のハイゼンから東はラグナエルフらが住むデルタン森の豊かな自然の産物が、西にはマウンテンドワーフらのロックマール山脈が聳(そび)え、大量で品質の良い鉱物資源があり、またはるか東のカルドレア大陸東海岸までを結ぶため、ユマ王国が代々王の命で敷かれたのがはじまりである。いわばカルドレア東西を結ぶ重要な街道でもあったのだ。 だが、そこはオーク族やゴブイン、ホブゴブリン族といった非人間たちの巨大なテリトリーが北東にあり、長年近隣を脅かしていた。強大なユマ王国やその後のハイゼン王国でさえ手を焼き、人も住めぬこの地を実質放置したままであった。 こうしてこの街道は、不名誉な死の街道と呼ばれるようになる。 ・・だがそんな寂れた場所に転機が訪れる。 20年前の「オーク戦争」後、アンデッドのリッチに操られていたオークの大軍勢は赤の谷を超えてアルデ目指して侵攻したが、途上でネルヴァとエルクの連合軍に完膚なきまでに叩きのめされてしまったのだ。 その後オークたちは四散し、街道沿いの谷は平穏を100年ぶりに取り戻した。 そして20年弱の月日の間、冒険者や商人たちがこぞって開拓地を広げていた。 城塞都市ローシャードからガルド要塞までを起点に、ファーエンダー、ギレット、ブレストン、オックスボウ、ベイラーといった開拓村が次々と建てられる。 冒険はそれらの開拓村の1つ「ファーエンダー」から始まる。 この地に今、まさに新たな戦乱が起きようとしていた。 ★FW(ファングスウォー)キャラメイキング 今回も上級レベルを見据えた長期ストーリーとなります。 はじめての死の谷の内部の舞台となります。 初期レベル、キャラクタークリエイト 今回も1レベルからスタートします。能力値は今回も30点のコストで割り振ってください。 今回も18LV程度まで行く高レベルも見据えた長期シリーズとなります。 名前、種族: 今回は名前の決め方や種族に制限はありません。 ハーフオークは若干敵側と誤解される恐れも?(それはそれであり) クラス: 制限はないです。 今回は大都市ではなく、郊外や野外の活動も中心となります。ダンジョン、遺跡巡りだけでなく、森や平原、炭鉱などで縦横無尽に戦います。 宗教: 制限はないです。背景として、最初の村ファーエンダーではティリウデスの神(旅、風の領域)を祭っており、指導者はそこの信徒でもあります。 初期装備 今回は背景に関わらず、全員100gp所持金からスタートします。これで買い物とか装備をしてください。一応買い物シーンとかは1話でもやる予定です。 背景 今回は、以下の背景が選べます。
★ニールバレーガイド ニール谷 今回の舞台「ニールバレー」は、マリデス川を中心にカルドレア文明諸国とこの地に定住していたオークやフェイたちと攻防を繰り返した地域である。ここはBI200年頃まで「ニール街道」と呼ばれている東西の通商路があったが、もはや「死の街道」と呼ばれてその存在すら失われて久しい。 しかも偶然にもドワーフ、フェイ、オーク、エルフ、ヒューマンの故郷が隣に全て存在する。 この谷に住む人々の出身は様々である。北のハイゼンやエルク、ネルヴァからの移民だけでなく、東のニケロスやグレイトゥース王国から訪れる者もいる。 チェルナー森 広大なラグナエルフの故郷デルタン森の南部は、特にチェルナー森と呼ばれる。 ここはラグナエルフの領域外であり、実は人間や様々な種族の集落がある。これら民の大半は、樫、松、楓、トウヒの生い茂る緑豊かな森の端や中にある小さな村に住んでいる。彼らを守っているのが、アウトローやユマ王国時代に定着した兵らの子孫であるチェルナーレンジャーズである。 未踏の地には、古代の正体不明の国家や、最近になって人類が森の奥深くに定住しようとして失敗した、奇妙な遺跡が数多く隠されている。 またここには何人かのドルイドの隠れ家的な共同体がある。ここが見つかれば森の奥深くを探索する際は運があるとみていい。彼らは地域全体に様々な古代の巨石を使って、儀式を行う。 その他の森の民は、一般に狩人か木こり、あるいはその両方を兼ね備えているが、このような困難だが肥沃な土地がもたらす、非国家の土地の独立性を維持している。 レッドバロー(赤の盆地) ローシャードの北東に広がる盆地。アストン丘陵の南部を占めるが、ほぼ乾燥した岩肌がむきだしになっている。そしてこのレッドバローの町は、鉄、銅、石英、金の鉱脈を採掘し、軽い農業をすることで自活している。 地形の荒さのため、オークの脅威から自然に守られた地形となっている。 ロックマール 谷の西方に広がる大山脈。ここを超えるとアルデやエルクといった西海岸国家につながる。 その地下のマウンテンドワーフの王国がいくつかあり、さらに深くにはダークランドにつながる天然の洞窟が続き、そこから出てくる恐ろしいモンスターらとドワーフの戦いの歴史が繰り返されている。クラッゴ-ダンという「天空都市」という高所に建てられた要塞も、その備えの一つである。 なお、この山脈には豊富な鉱床があり、アダマンティンやミスリル等が多く採掘できる。特に高所のデスロック山は活火山で知られている。 ローシャード 旧ユマ王国時代に建てられた城塞都市である。マリデス号に乗ってきたとある冒険家がこの地を主要のキャンプ地とした事がはじまり、長い年月を経て都市となった。 だがオークやゴブリン勢に侵略される度に、住民たちはハイゼン方面へ避難したりして都市を捨てては戻ってを繰り返していたが、20年前のオーク戦争後は大きな壁のある鉄壁の要塞と変貌した。そして人工も5千を超え、新たな開拓民の巨大な補給拠点の前線基地としての役割も果たしている。 一時野心多きハイゼン王国に接収されそうになった時も、独立都市国家として維持してきた。 2ページ目へ |