DD猫団リプレイ
ヴァルダーズゲート
地獄のアヴェルヌス
第4話 「堕ちた都市エルタレル」
猫団メンバー(5→6LV)
マーリア・ラングセイル(TERA) | ヒルドワーフ・ソーサラー5 船乗り AC12 hp37 受動知覚14 |
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アタゴ(nomu) | 人間・クレリック(平和)5 船乗り AC19 hp33 受動知覚17 |
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イノスケ(sak) | 人間・バーバリアン4 辺境育ち傭兵 AC16 hp23 受動知覚11 (今回はお休み) |
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ワシティ(mumu) | ティーフィリング ウィザード4 辺境育ち AC9 hp41 受動知覚11 |
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イシドロ(TAO) | 人間 ファイター4 浮浪児 AC16(18) hp39 受動知覚15 |
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アバン(てまだ) | エラドリン ローグ4 芸人 AC16 hp34 受動知覚15 |
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ラオ・ズーディエン (ごしま) | 人間 ソーサラー4 AC12 hp22 受動知覚11 (今回はお休み) |
同行中のNPC
レイア・マントルモーン | エルタレル陥落後、一人でヴァルダーズゲートで真相を調べに来たヘルライダー。若年の騎士である。 |
●ヴァンサンパー家地下通路(続き)
さて、前回のダンジョンからの続きである。
この一連の事件で浮かび上がったヴァンサンパー家の陰謀を明らかにせんと、ヴァンサンパー屋敷に忍び込んだ一行。地下水路に街で暴れまわっていたカルト教団のアジトを発見。そしてまだ行ってない場所を調べることに。
最後に調べたのがデヴィルがいた寺院の部屋であった。それでその南壁が「なぜか」気になるアタゴ(nomu)。
「シークレットドア調べます」
単に伏せんが南に貼ってあるからだが、DMは見て見ぬふりをした。
案の定、隠し扉があった!西は外への脱出階段。そして南には、個人的な祭壇が・・。
その祭壇にいたのは、なんと当のヴァンサンパー主人。「母ちゃん」ことサランラ・ヴァンサンパーであった。
この母ちゃん、hp78もあったw
この世界ではよくいますw
幸い、前回のラストバトルでここを護衛していた悪魔たちを除去したせいか、完全にサランラは油断していた。一人だけだったので、難なく倒す。
彼女は鍵を持っていた。これはどうやら、前回開かなかった扉の一つだった。さっそく開けることに。
なんとそこにいたのはセイヴィアス・クリーグ。あのヘルライダーのレイアの上司であった、裏切者だ!
セイヴィアスは書き物をしながら、隣の盾に向かって語り掛けていたようだった。
「ガーゴーズよ、おまえさえ解放すれば、このヴァルダーズゲートも地獄へ導けるのだ」
傍らにあった盾・・これこそシールド・オヴ・ヒドゥンロードであった。この盾こそ悪魔ガーゴーズが封印されており、都市を一瞬で地獄へ転送できる力を持っているのだ。
セイヴィアスと対峙すると、一緒にいたレイアが責める。
「閣下!一体なぜここにいるのです!なぜエルタレルを地獄に堕としたのですか!?」
セイヴィアス「おまえが知る事ではないな」
その時、猫団はセイヴィアスの影が羽根の生えた悪魔の姿がろうそく越しに映った!こいつ・・・堕落してる!?
高い「外道照身霊波光線・・看破値」によって、こいつが悪魔レベルに堕ちた奴とわかった!案の定、セイヴィアスは変身する!
「ぐへへへ!」絵に描いたような悪者だった!w
しかし見た目だけなのか(ac10hp40)瞬殺であったw こんな形でも聖人が堕落しただけで、ただの人間だったようだ。
こうして盾をゲットした一行。ひとまずヴァルダーズゲートを混乱に導いた張本人たち二人は倒したので、ゾッジ隊長のもとへ報告することにした。
●燃える拳団本部にて
ゾッジ隊長「ようし、よくやってくれた。もはやこちらも体制は整えつつある。あとは難民整理くらいだ。おまえたちはもう除隊な」
猫団「え!?」w
いきなりクビ宣告された猫団。その時、立派な鎧に身を固めた中年の女性が大勢の兵士を伴い現れる。
ゾッジ隊長「こ、これはこれはリアーラ・ポーティア司令!まさかの御帰還とは・・言ってくだされば」
リアーラ司令「そう思わせたかっただけだ。隊長」
実はかつてのリプレイ「魂を食らう墓3話」でも出ていたチャルト半島のベルアリアン砦のリアーラ司令であった。彼女もまた燃える拳団の実力者であり、この街の当主レイヴンガード公がいない今、NO2であるポーティア公が呼んだ姪が彼女であった。
リア―ラは猫団に報酬を出し、その持っているパズルボックスと盾に興味を抱く。
「それは伝説の盾だな。そして今回の騒動のキーアイテムでもある・・・その箱を開けて盾の謎を知るなら、やはり地獄の専門家のところへ行くがよかろう。キャンドルキープにシルヴァーラ・サヴィーカスという者がいる。彼女なら、それができよう。」
アバン(てまだ)「・・え、我々がやるんすか?さっきクビにされたばかりですけど。」
もっともであるw そのとき、傍らにいたヘルライダーのレイアが言う。
レイア「あの、今度は私からお願いしたい。もはや燃える拳団ではないのであれば、報酬はアルタレルから払う。ぜひアルタレルを救ってほしい。君たちの実力なら、できる。」
というわけで、地獄まで付き合う猫団であった!幸い、リアーラ司令は君たちのために人数分の馬と食料を用意してくれた。
●キャンドルキープへの旅
さて、まずヴァルダーズゲートを出て、その南に東西に流れているチオンター川を超えなくてはならない。
そこは「竜渡地区」という、橋に住み着く下層民たちの区でもあった。
当然橋の通りには賊が襲いかかるw 難なく倒すが、野外はおそらくこんな感じだろう。
こうして二日ほどの旅の間、レイアは自身のヘルライダーの伝説を語るのであった。
今から百年以上前、魔物の群れがエルタレルを攻撃するという大規模な災害が起きた。 その数に押され、エルタレルの市民はその絶望から神に祈りを捧げるしかなかった。当時のエルタレルの当主の騎兵総監も、神頼みになるしかなかったほどだ。 その時である、奇跡にも明くる日には女天使が1人天から現れたのだ。その名をザリエル。 ザリエルは呼びかける。 「魔物らはここより西の死人ケ原にある門から来ている。あの門は九層地獄のアヴェルヌスに通じる門である。ならば、我々はあの門を通り、逆に地獄に乗り込んで奴らを打ち倒すのだ!」 これにエルタレルの騎兵総監も呼応し、騎兵を集めて全軍で門から地獄に乗り込んだのであった。先頭にはザリエルが黄金のマンモスに乗って先頭に立った。 大激戦の末、地獄では双方大多数が死に、ザリエルや騎兵隊長さえも犠牲になったが、少数のエルタレル騎兵が帰還し、輝かしい勝利を収めたのである。 それ以来、勇敢は騎兵は「ヘルライダー(地獄に乗り込む者)」の異名を得たのである。 |
●キャンドルキープにて
キャンドルキープは一見普通の砦に見えるが、実は入城には一冊以上の本や書物の贈呈という約束がある。
おかげでこの地域有数の知識が集まった大図書館となっていた。
仕方なく拾った呪文の書等を進呈し、中へ入る猫団。
酒場でシルヴァーラの居場所を聞き、彼女がいるという塔へ向かうことに。
シルヴァーラはここでも実力ある大魔導士で、ティーフリングであった。
彼女は件のパズルボックスを見せると、非常に興味深く喜んだ。
「エルタレルの大監察官は、私はずっと疑っていました。誰もそれを信じてはくれませんでしたが。エルタレルでは彼こそ人工太陽を出してアンデッドの群れから街を救った英雄ですからね。でもこれで・・・彼の化けの皮が剝がせますわ。彼が悪魔と取引して、街を売り渡した証拠が、この箱から出てくれば・・」
独特の地獄語による魔法でパズルボックスを解除するシルヴァーラ。
箱の中は鎖でつながれた9枚の鋳鉄の板が出てきた。その板には地獄語のルーンが掘られていたのだ。
我エルタレルの大監察官セイヴィアス・クリーヴは、我が主アヴェルヌスの君主ザリエルに、この誓いの条々を守ることを固く誓うものなり。 ここにザリエルに永く全てを捧げ、ザリエルに生けるもの死せるものの上なる存在と認め、全てを捧げるものなり。 我は偽りなる太陽なる”友垣”をザリエルより拝借す。 われはその大監察官の権限において、その友垣を照らすすべてのものをザリエルに寄進す。エルタレルを守ると誓いしもの皆を寄進す。 その猶予50年。 その時がきた後、ザリエルの望む友垣は照らすものすべてとともに、ザリエルの望む場に還ると約束す。 これわが生涯の永遠の誓いに相違なきものとす。 |
レイア「馬鹿な!!」
一番ショックを受けたのは、セイヴィアスの部下だったレイアだった。
猫団はもう一つのキーアイテムである盾(シールドオブヒドゥンロード)もシルヴァーラに見せる。
「ああ、これは・・ガーゴーズ。”潜む王”と異名がある悪魔が封印されてますね。彼はデミゴッドでもあり、この地上でもたくさんの信者がいたこともあります。よって、誰もが狙っています。気を付けて。」
猫団「んじゃこれを、地獄に返すのが一番か・・」
シルヴァーラは、そう言うとキャンドルキープにある唯一の地獄アヴィルヌス近辺の地図をくれた。これで多少は地獄の旅の助けにはなるだろう。
「残念ながら、ここでは全員をアヴェルヌスに転送させることはできない。だがここから30kmほど離れた塔にトラクセゴールという魔導士がいます。彼はまぁ私に少々借りがありましてね。彼ならば無事にあなた達を地獄のエルタレルまで送り届けてくれるでしょう。」
その塔まではシルヴァーラが魔法で転送してくれるようだが、その前にせっかくのキャンドルキープの大図書館。地獄にいくならば、その知識を得ようということで、大休憩しながら研究することにした。
というわけでdmg64ページを読むマーリア(tera)w
「九層地獄について・・・この次元界は文字通り9つの層がある。それぞれの層にはステュクス河なる血の川が流れている。アヴェルヌスはその第一階層で、その支配者は女大公ザリエルである。」
「ザリエルって、これから行く地獄の支配者になってるんですがぁ・・・」
「なお、この階層にはティアマトが捕らわれており・・・」
数年前の冒険をリアルで思い出す一行w
そしてほどなく街角で敵にも襲われる。とにかく地獄勢が来る前にこちらから行かねば!
●トラクセゴールの塔にて
シルヴァーラによって、トラクセゴールの塔まで転送してもらう一行。そこで出会ったのは、赤い着物きたちっさなカワウソであった。
実は、この動物こそ、トラクセゴールだったのだ!彼はとある理由でこの姿にされたが、意外と気に入ったのでそのままにしているというw
事情を話すと、彼はなくしてしまった音叉を探してほしいという。これがあれば、地獄まで転送できる道具らしい。
猫団は部屋中捜索して、やっとの事でその音叉を見つけると、トラクセゴールはお手伝いに一緒にいる、小さい飛ぶマンモス(ホリファントという)のルールーなる魔獣を呼んだ。
ルール―「なんですか、ご主人さまぁ!」by久野美咲
トラクセゴール「このルールーも一緒に連れて行くといい。彼女は実はザリエルが現れた時、一緒に現れたらしくてな。おしむらくは記憶をほとんどなくしておるんじゃ。どうやらアヴィルヌスに行けば、何かわかるかもしれないと思うでな」
ルール―「天使ザリエルがアヴィルヌスを攻めるために地獄へ門を通った時、私もいた記憶があります。でもヘルライダーに裏切者がいて、その門を後で閉じてしまった。ザリエルは捕まる前に、私に剣を託したみたいなの。でもその剣の隠し場所も、どういうものか、それからどう逃げたのか忘れてしまって・・」
トラクセゴール「私がルールーを拾ったのは死人ケ原でな。もう門を閉じて消えた後じゃった。あまりに記憶が中途半端ではせつなくてのう。というわけで、一緒に連れて行ってくれんか?何かと役に立つぞい」
というわけで猫団7人、それとヘルライダーのレイア、そして新たにちっさい飛行マンモスのルールーが加わった一行は、地獄への旅へ向かうのでした!!
次回から、地獄編!!「覚悟してくださいね」 (つづく)
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