猫団DDオンライン

ド ラ ゴ ン ラ ン ス
竜槍戦争本編

第6章:尖塔の青竜

第16話「運命の青竜卿」


猫団PCたち  PC名(プレイヤー名)/種族(背景)アライメント、クラス・レベル。
ファイクハイト(TAO) ヒューマン(辺境育ち)混沌にして中立
・ローグ1/ウォーロック5/ソーサラー5/ファイター1
ペテルギウス(てまだ) ヒューマン(ソラムニアの騎士)秩序にして善
クレリック(規律)12
ベライオス(NOMU) ヒューマン(ソラムニア騎士)秩序にして善
パラディン(復讐)6 バーバリアン2 クレリック(戦闘)4
ラオ(ごしま) ヒューマン(上位魔法の塔の赤魔道士)真なる中立
ソーサラー10/クレリック2

主なNPC

ローラナ クオリネスティ・エルフ王家の末娘。天真爛漫で、思ったことをずばずばいう。旅を通して、いつのまに戦士に成長していた。
ギュンター 現ソラムニア騎士団長。ホワイトストーン会議に全く期待しておらず、むしろ勝利の鍵となる猫団に望みを託す。
アスティヌス パランサスの図書館で、不思議な力を使い世界の出来事をリアルタイムで記し続ける男。その年齢も定かならず、もはや500歳を超えているとも・・。
  マタール 1年ぶりに出会った猫団の名付け親にしてリーダーだった傭兵。パランサスの郊外で久々に出会うが、その真の正体が判明する・・。 

■騎士団領・前線砦にて

前回フォックスヘイヴンの巨大竜像を通り、ついにソラムニア騎士の前線基地へたどり着いた猫団。



ようやく味方の領地にやってきたが、これから対ドラゴン軍の同盟のためのホワイトストーン会議に行かなくてはならない。
そこでドラゴンランスの存在と、旅の途中手に入れたドラゴンオーブを披露して同盟結束を確たるものにする必要があった。

■騎士団長ギュンターの忠告



会議のためにさらに船で急ぎ西のサンクリストへ向かう。


会議までは時間がまだあるので、近くにあるソラムニア騎士団本城ウス・ウィスタン城へ向かうことに。


ギュンター団長は猫団に対し、ドラゴンランスとドラゴンオーブの情報提供に礼を言うのだった。
そしてこれから始まるホワイトストーン会議は、体裁こそ立派だがその実、どの種族も勢力も己の事ばかりでまとまりがつかない状態だという。いざ反攻すべき時にみなそれぞれ欲ばかり出している有様なのだと。
ギュンターはもし騒ぎになりそうなら、その場を逃げろとまでいう・・。不安ばかりな同盟軍のありさまであった。

団長は会議の後で大都市パランサスに趣き、歴史家アスティアヌスへの手紙を渡してほしいという依頼を受ける。そしてそのパランサスのすぐ先の前線の要塞たる「大司教の塔」は今でも戦闘中なのだ。

■運命のホワイトストーン会議


一行はホワイトストーン会議へ。


ホワイトストーンとは名前の通り、巨大な丸い白石のテーブルに集まった、このタキシスのドラゴン軍に対抗すべく各地の種族や諸国の軍、それにソラムニア騎士団らが集まっていた。

ギュンター団長の進行で、猫団が紹介され、そしてドラゴンランスとオーブが披露される。だがこれら決戦兵器が出てから、周りの欲が出だした。

「…この若者たちと新しく見つけた武器をパランサスへ送り届けよ!武器と勇敢さの真価を証明させよう!」
「…アイスウォールのオーブはクオリネスティのエルフのものだ。即時返還を要求する!」
「…ドラゴンランスの物語は誰もが知っているが、これらは真のドラゴンランスなのだろうか?ノームたちが研究できるかもしれない…」
「…大司教の塔のオーブのように!このオーブはサンクリストから決して持ち出してはならない!その強大な力と危険性を理解するまでは、我々は決して…」
「…だから、我々ケンダーがこれを処理しない理由はないと思うけど。」

と、様々な立場でその所有権を主張しだしたのだ。
会議が収集つかなくなって来た最中、それを打ち破るものがいた。

「皆さん、もうやめてください!これが欲しいんですか?こんなものが!?」



それはいつのまにかテーブルの真ん中に乗り、オーブを掲げていたローラナであった!
そしてこのエルフ娘は、これら代表らの前で、そのオーブを叩き落としたのであった!


粉々になるオーブに唖然とする会議の参加者たち。その後混乱は止み、いったん会議は終了になってしまったのであった。
だがその時からローラナの身体に変化が起きていた・・・。いつのまにか、オーブに同調していたのだ。この事実がわかるのは、後に大司教の塔での話になるのだが・・。


■パランサスの大書記人



猫団はギュンター団長の依頼をこなそうと、パランサスへ向かった。


途中、北エルゴス島で幽霊の塔と言われる廃墟で、いくつか武具のマジックアイテムを得る。


パランサス・・・西の最大都市であり、いまだドラゴン軍に陥落されていない最大都市であった。



その大図書館にいる歴史家アスティヌスと面会する。彼はもはや数百歳生きていると言われ、もはや人間ではないとの噂が絶えない。彼は重要な来客以外は、決してその片手のペンと止めず、世界各地の出来事を書き続け、「歴史」を記していたのだ。

その彼が、猫団が来てペンを止めたのである。
「”午後の今日・・猫団が我が書斎に訪れる・・・”と。ふむ、予定通りだな」

彼は会議でのオーブの出来事も知っていた。その力はドラゴンを心を操り、従わせる・・。それも大勢のだ。
ギュンター団長からの書簡を受け取ったアスティヌスは、この後、猫団に会いたい人物がいるという。郊外の難民キャンプにいるらしいが・・?

■運命の再会


難民キャンプにいたのは、髪こそ短くしているが、猫団結成時を指導した、あの女戦士マタールだった!
彼女は久しぶりの再会に喜んでいるようだった。

マタール「あれから、だいぶ成長したようだね。どうだい?また私と組むのは?」

猫団はまた心強い姉さんがパーティ入ってくれるのか?と期待する猫団たち。だが次のマタールの言葉が、信じられないものだった。

マタール
「・・南のタルシスは確保できたんだけどね。おかげで人手が足りない。信じられる側近が必要なんだよ。単に竜の女王の信者だとか、金目当ての奴ら意外のね」
ペテルギウス「・・・え”?」


猫団は耳を疑った・・タルシスといえば、2か月ほど前に猫団が訪れたが、青いドラゴン卿の襲撃に出会って陥落したので、あわてて逃げた大都市・・そう、あの麗しの都タルシスだ。

それを察したマタール「・・そうか。知っているものと思っていたが・・。そういえばフルネームを言ってなかったな。各地で言われていたのにな。・・私は、キティアラ・ウス・マタール。小さい頃キット(kitten)と言われたから、猫団てつけたんだけどね
そう言って、マタールはヘルメットを取り出してみせた・・・・。


それは、青きドラゴン軍・・いや、ドラゴン卿の特殊なヘルメットだったのだ!

衝撃する猫団たちだが・・、さすがにこの敵ボスを前にして、戦うつもりはなかった。それはキティアラも同様で、ここでやりあうつもりはないようだ

マタール「残念だよ。まぁ誘いには乗るまいと思っていた。今度会う時は戦場になるかもね」

それが猫団との旧友マタールとしての最後の別れであった・・。



■大司教の塔籠城戦



このパランサスのすぐ南は、大司教の塔(ハイ・クレストタワー)が聳え立っている。今まさにここが攻め込まれようとしていた。ここが落ちれば、パランサス陥落も時間の問題なのだ。

ホワイトストーン会議の結果がさんざんだったので、味方はソラムニア騎士団とパランサスの数百程度であった。これに対し、敵は恐らく、あのキティアラ率いる青軍一個師団千名以上がまるまる襲来するだろう!



こうして、大司教の塔へ救援に駆けつける猫団。勝ち目がない戦争に思われたが、ローラナが「私に考えがあります」と言った・・。


ついに敵来る! 南から来るはずの敵だが、当然空を飛べるドラコニアン・シヴァクの大編隊が、「北から」回り込んで直接塔の本丸へ乗りこんできた!魔法で対応する猫団たち。


そこでローラナが城塞の中庭へ・・これでいずれ来るドラゴンを同調できたオーブの力で操り、中庭に仕掛けた大杭の罠で仕留めようという作戦であった!だがそのためには、このドラコニアンらザコ勢からローラナを守らなくてはならない!だが敵のウェーブは続いた。



歩いて城壁を登ってくる無数のドラコニアン。しまいにはローラナも気絶するが、なんとか回復させる。
そして最後の敵のウェーブは、なんと若い青竜4体もやってきた!
だがローラナのオーブの力で、2匹を罠にかけ、残り2匹を重傷を負いながらも殲滅する猫団。


後方で指揮をしていたキティアラ・ウス・マタール卿!初めての敗北に挫折を味わう!自分の育てた猫団たちによって遮られたのであった。そしてはるか東へと去っていく・・。


ソラムニアは、大勝利であった!そしてこの大司教塔の勝利は、ドラゴンを操れるローラナを筆頭に大行進を始める。まさに味方の激しい反攻作戦のきっかけとなったのは事実であった!

次に目指すは、東の大都市カラマンであった!(つづく)


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